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新聞の売り上げが減っている

日曜日の夕方に新聞屋さんがやってきた。来年の契約をして欲しいという。だって、今3月になったばかりだよ!もう来年の契約をリクエストするのかい。ちょっと早すぎない?すると、その新聞配達の青年は「この不況で、マジやばいんですよ。契約を破棄されたり、中止されたり、来月から配達しないで欲しいと言われたり。」
ここにも不況の影響が来たのか。若い人の新聞離れというのは以前から言われていたことだが、最近ではお金を節約するために大人が新聞をやめるというのだ。毎日と産経は昨年すでに赤字に転落している。
確かに、インターネットでニュースやテレビの番組表を見ることはできるし、ニュース映像だって見られちゃう。私も日経新聞のポッドキャストを毎朝通勤途中に聞いているし。新聞はいらないと言えばいらないかもしれない。それは理解はできる。
しかし、ネットでニュースを見ていると、どうしても自分の関心のある記事しか読まなくなる。新聞は大きく広げて、ニュースの太い見出しやら、大きな写真やら、記事の強弱関係を俯瞰してみることができる。ネットでは、重要な記事は上の方に位置しているだけで、文字が大きくなったりというビジュアルに訴えるアプローチはしていない。世の中の出来事を客観的に俯瞰して見る面白さがあると思うのだ。まあ、あくまでも、その新聞社が重要だと考える記事なので、自分にとって必ずしも重要とは限らないけれど。
それからデザイナーの私にとっては新聞広告という存在も大きい。ネット広告も勢いよく伸びているが、新聞広告の大きなビジュアルとコピーの威力は健在である。どんどん広告が減ってきているので、昔ほど傑作が見られなくなったけれど。
結局、朝暗いうちから配達してくれているこの新聞配達の青年を応援したいなんて「臨時ヒューマニズム」も手伝って来年1年分の契約書にサインした。
弱いんですよねえ。がんばっている若い人には。
しかし新聞を読まなくなってゆく日本人はますます社会に目を向けなくなっていくのではないかという不安感となんだか残念な気持ちが心に残った。

個人的なこと
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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