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人は仕事をするために生きているわけではない…のか

うちの会社では今、求人を募集していますが、2次面接をされるみなさんに長いアンケートに答えていただいています。その中で、ある応募者の方の質問で気になることがありました。
その方が別のデザイン会社に面接に行った時の話です。その会社は、徹夜や休日出勤が当たり前の勤務状態なのですが、そこの社長さんは「人間は仕事をするために生きているわけではない」とおっしゃっていたそうです。社員を寝ずに休まずに働かせておいて、この言葉ですから、この人は矛盾を感じたという事です。仕事のためだけに生きていくのはなんだか寂しいし、他の何かをするために仕事を頑張るという方が素敵に聞こえるのだけれど、デザイナーという仕事は、仕事とプライベートの境がはっきりしない仕事であり、好きで仕事をしているのだから、仕事のために生きていると思っていいと思うのだけれど、それって寂しいですかね?
という内容でした。
徹夜や休日出勤が当たり前の会社の社長さん、「人は仕事をするために生きているわけではない」なんて言ってるから、あなたの会社は徹夜や休日出勤が当たり前なのですよ!
仕事とは何なのか?何のために自分は仕事をしているのか? その定義によってこの方への答えが変わって来るでしょう。
仕事とは、生活費を稼ぐ手段としての単なる労働である。とするならばこの社長さんの言う通りかもしれません。しかし、仕事を「自分の能力や人間力を生かして人のため、世の中のために役に立つこと、喜ばれること」であるとするならば、まったく真逆の「人は仕事をするために生きている」といえるでしょう。私たちはデザインという仕事が大好きでやっているわけですが、楽しいからというような、自分の満足のためにやっているようでは良い仕事はできませんし、それはアートであってデザインではありません。自分の仕事が、何かの役に立っている、誰かを幸せにしているのだ、という意識で仕事をするのであれば、もっともっと技術や能力を磨かなくてはならないといった気持ちが生まれますし、仕事ができるようになればなるほど、楽しい毎日や人間関係が生まれます。この事はデザイナーだけではなく、全ての仕事に当てはまりますね。
応募してくれた方、「人は仕事をするために生きている」と言っていいのではないでしょうか。このことを胸を張って言えるような仕事感を持って、頑張ってください。

日々の仕事
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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株式会社ノイエ

コメント

  1. は〜し〜 より:

    こんにちは。デザインのことやら何やら勉強になりつつ楽しく読んでます。実は以前ノイエデザインさんの求人に応募したことがあり、「求人の応募に感じること」については身につまされる思いでした。言ってた言ってた私も、「デザインが好きだから〜」…(- -;)
    デザイン勉強中の身でありながら、最近出産したので以前のように自分だけに時間を使うことができなくなりましたが、熊谷さんの言っていたとおり、子供は宝ですね!面接時に子育てと仕事の両立は無理と聞きそれを実感していますが今は和菓子屋の企画室で雑用の合間にデザインをしながら、前を向くことだけに精一杯の日々です。仕事的には発展どころか維持…にすらなっていないですが、子育てと両立しつつ(…怒られますかね?)自分のペースで修行していけたらいいなと思っています。またちらちら見ますので、頑張ってくださいませ。

  2. 熊谷 より:

    は〜し〜さん、コメントありがとうございます。最初のコメント嬉しいです。お子さんが生まれて、おめでとう!まだまだ子育て、これから大変でしょうけれどがんばってください。でも大変なことばかりではありません。子どもに教えられることがなんと多いことか。は〜し〜さんには、好きなデザインの仕事もあるでしょうが、お子さんには、は〜し〜さんがすべてなのですので、仕事と両立させながら、愛情をたっぷり注いであげてください。デザインの修行はいつでもできますから、今は少し多めに赤ちゃんとスキンシップしてあげてくださいね。

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