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ひとり呑み

「あ〜仕事もちょっと早く終わったし、今日は飲みたい気分だなあ。」という日がたまにある。会社のスタッフを誘って飲みに行くのも別に良いのだが、明らかに皆早く帰宅したいオーラを出している。友人に電話してみても、急な誘いは断られてしまう可能性が大だし、時間を合わせて待ち合わせして、なんてしてると、あっという間に1、2時間たってしまう。こんな時に、行きつけの店で、一人でキュウっと飲んで、うまい物を一つ二つつまんで、さっと帰るなどといった「ひとり呑み」ができたらよいのになあ。と思う。
実は、40を超えても一人で飲み屋に入ったことがない。そもそも飲み屋が開いている時間に会社を出ることが少ないしなんて言い訳をしてみるのだが、いままでは、いったい一人で呑んでも間が持つのか、「これうまいね〜」なんて共感したりできないし、話し相手がいないと寂しいのではないかなどという不安があって「ひとり呑み」には関心がなかったのだ。しかし、最近は一人で呑んでもたぶん平気な気がするのだ。きっと、何かと孤独感を感じるようになってきたからであろう。
高校生の頃、近くに馬肉専門の大衆酒場があって店をのぞくと、おじさん達が粛々と呑んでいる。学校の帰り道だから、夕方の時間だったろう。当時は馬肉は牛よりも安く、酒も葡萄割りという焼酎9に赤ワインが1の割合の安い酒しか置いていない店だった。夕方から、おじさん達が一人で呑んでいるその様はなんとも大人の男を感じて、いつかは自分もとあこがれに似た感情を抱いていた。
浅草の日本で最初のバーといわれる神谷バーで友達と飲みに行った時には、カンカン帽をかぶった着物姿のおじいさんが一人でデンキブランをちびちびやっていたのが最高にかっこよかった記憶がある。
どちらの男の人も、別にイケメンでもダンディでもない、見かけはただのおっさんなのだが、何とも、優々として、一人の時間を心から楽しんでいるような、そんな空気を纏っていた。話し相手がいないと寂しいな、なんて気配は微塵もない。孤独感に沈むのではなく、依存しない、自立した男のそんな姿に頼もしさや自由な雰囲気を感じたのだろう。
今の自分はどうだろう。一人で呑んでいる姿がはたして様になっているのか? いやいや!
今日もコンビニによって、家で缶ビールを呑もうっと。

個人的なこと
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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