大王製紙、三菱製紙、日本製紙、中越パルプなどの大手製紙メーカーが値上げを発表しています。
今年すでに2回も値上げを実施していますが、さらに11月から15%から25%印刷用紙や情報用紙の価格を引き上げる予定だと公表している。
急激な円安で原燃料価格の高騰が続いて、製造コストが上昇しているためだという。
5%でも業界的には異例のことで、それが一年に何度も繰り返されているのは初めてだと、NHKニュースで取材を受けた印刷会社の社長が語っていました。
印刷は紙も大量に使うが、インクも使うし、機械を動かす電気も食う。印刷だけではなく、配送に使う段ボールや印刷販のアルミ板などあらゆるものが価格高騰の影響を受けているとか。
印刷会社は20%から40%値上げせざるをえない状況ですが、それでも材料費の値上がり分の半分も補えていないと言うことです。
印刷物はグラフィックデザインにとって最後の工程ですので、印刷会社にも頑張っていただきたいけれど、
様々な食品やエネルギーが値上げのラッシュですが、印刷代の値上がりもやむを得ないと感じてます。
弊社もデザイン代を値上げしたいところではありますが、デザイン料金に原材料の占める割合が生産物ほど多くないために値上げは致しません。
一方で政府の方針としては民間会社に給料アップの要請をうたっています。どんな経営者だって自分の会社の従業員の給料をあげたいと思っているはずですが、給料上げろの掛け声だけでは、上げたくても上げられません。
新型コロナやウクライナ戦争、急激な歴史的な円安と言う特殊なことが重なったために
起こってしまっている状況ですが、こういう時こそ政治が大胆な新しいことをしていただかなければ世の中は変わりませんね。
それと同時に経営者の力も試されるところです。
新しいビジネスや新しい成長戦略を実行していかなければなりません。
原料が値上げしたからおにぎりを小さくして具を減らして価格を据置き。とかそんなケチなおにぎりを食べたいと思う人は少ないでしょう。
そうではなく、多少高くてもすっごい美味しいおにぎりとか、新しいおにぎりとか、コストが大きく削減できるおにぎりの生産システムの仕組みだとか、経営者が考えるべきところは、そういうところなんじゃないかと思います。
逆風が吹いている時こそ、改善、イノベーション、新規事業のチャンスです。
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