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スティーブジョブスのスピーチを見て

ジョブスのスピーチを見ていて、なんで涙が出てしまったのか、自分でもよくわかりません。歳のせいで涙もろくなったのか、疲れ目なのか…。いつものアップルのプレゼンテーションのような朗々とした上手いスピーチではなく、わりと早口な調子で原稿を読み上げているだけなのですが。プレゼンのテクニックは全くないからこそ話の内容がしみてきたのでしょうか。
「点と点をつなぐ」という話。大学をドロップアウトし、挫折しつつも自由な学生時代を送っていたというエピソードのなかで、カリグラフィーとの出会いの話があります。ドロップアウトしたからこそ、カリグラフィーのクラスに潜り込む事ができ、そのためにマッキントッシュの中に美しいフォントを組むことができたと述べています。(ウインドウズはマックのコピーなのでそのようなPCは生まれてはいなかっただろうとも揶揄していますが、ウインドウズの日本語の汚なさはお願いだからMacのマネをして欲しいところです。)
「先を読んで点と点をつなぐことはできない。後から振り返って初めてできる。だから点と点がどこかでつながっていると信じなければならない。そのことがたとえ他人と違っていても自分の心に従う自信が生まれる」
他人と同じでないと不安になる人は、独創的なことはできないのでしょう。今自分がどんな境遇にいても、そのことが将来きっと飛び石のようにつながり、道となって行くという希望を持ち続けること、自分の心に自信を持ち続けるには勇気が必要ですよねえ。みんなそれができずに、人や社会のせいにしたり、あきらめたり。
アップルを立ち上げてからも、取締役会で解雇され、そしてガンが見つかり死の絶望感に直面するのだけれど、今となってはどれも起こって良かったという。彼の人生では大学の時からその後の点もみなつながっている。そのときには見えないしわからないけれど、信念を持って好きなことをがんばっている人には点がつながり出すのでしょう。
「レンガで殴られるようなひどい体験をしても信念を投げ出してはならない」
「人生は限られていて、他の誰かの人生を生きて無駄にしてはならない」
「心や直感に従う勇気を持つ その他のことはすべて二の次だ」というジョブスの言葉には今までの彼の人生を見てくると説得力があります。おお、そういえばこの話は私の座右の銘、「人間万事塞翁が馬」ではないですか。
普通なら「この人すごいな〜さすがだなー」で終わるのですが、このスピーチには何か力があるようで、天高く放り投げられたような気持ち。感動という言葉では陳腐な感じがしてしまう、そんな変な感じです。きっと自分の心の中のどこがの部分が激しく反応しているのかもしれません。

個人的なこと
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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