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不況の嵐

右を見ても左を見ても不況のニュースです。それも、じわじわとやってきたのではなく、津波のように、一気に押し寄せてきた感じです。
私が独立したのは、1995年の9月でした。ちょうどそのころも、バブルがはじけて、数年経った頃でひどい不況でした。「なんでこんな時期に独立するのか?やめた方が良いよ」などと、周りの人によく言われました。かみさんの腹の中には生まれてくる赤ん坊がもうすぐ出てこようとしていたし、マンションのローンもたっぷり残っていたのです。おまけにマンションの価格がドーンと下がって、売却損確定の状況でした。確かに失われた10年のまっただ中ではあったけれど日経平均株価は2万円近い値をつけていて、仕事にもお客様にも恵まれて、毎日忙しかったなあ。この後、日経平均株価は2002年まで下がり続けて8000円台になるのですが…。
 あのときは、嵐の中に突っ込む準備も決意もあり、ちょっとやそっとではひるまない気構えで独立したのだけれど、今回のケースは、突然直下型の大地震に見舞われた感じですね。
お世話になっている銀行の方がいらして、「広告業は緊急保証の特定業種に指定されましたので、有利な条件で融資ができますが」と融資の斡旋のお話を持ってきました。世間では銀行は貸し渋りすると言われてしまっていますが、「銀行としても商売ですので、お金を貸したいのですが、どうしても審査を通ってくれる会社が少なくてこちらも困っているのです」と銀行の方も嘆いていました。
幸い、私の会社はお客様に恵まれ、今のところ大丈夫ですが、デザイナーの友人や仲間の話を聞くと、思っていた以上に状況が悪いようです。デザイン業を捨てて、ほかの業種で生活を始めた人が出てきたり、心労で胃に穴があいて手術したり、事務所をたたんで自宅で仕事をしたりと、デザイナーは嵐の真ただ中です。この春夏にはみんな忙しく走り回っていたのに。
もちろん、これはデザイナーだけではなく、全国の中小企業も、大企業でさえも、似たような状況なのでしょう。このような状況の中で、何をするべきなのか、ピンチをチャンスに変えるには、どうしたら良いのかをじっくりと「前向きに」考えていきたいと思います。
昔の人は言いました。「雨降って地固まる」「楽は苦の種苦は楽の種」「喧嘩の後の兄弟名乗り」「嵐の後は凪」「禍福はあざなえる縄のごとし」 「災いを転じて福となす」 「幸せと不幸せは背中合わせ」 「運命の逆転は世の習い」そして、私の座右の銘「人間万事塞翁が馬」ですね!

日々の仕事
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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