前回の続きです。
「梅ちゃん先生」は堀北真希がヒロインの戦後の蒲田を舞台にしたドラマです。僕は戦後の物語はとても惹かれるものがあります。いつもなんだかワクワクするのです。戦争で何もかもなくなって、ものだけではなく考え方や価値観も大きく変わってしまった時代に、そこから立ち上がって行く主人公の物語が大好きなのです。ソニーや京セラなどの企業の物語など。
戦後の日本人はどんな気持ちで生きていたのでしょう。閉塞感でしょうか。もちろんそれもあったと思いますが、すごいスピードで復興させたパワーは国民一人ひとりがみんなひとつの目標に向かってがんばる気持ちを持っていたに違いありません。
ある意味、今の日本はリーマンショックや大地震や放射能などの大きな変化を迎えて幕末や戦後を思わせる世の中です。
「もはや戦後ではない」と宣言した1956年は戦後からたったの11年です。「失われた20年」と言われている現代の日本人は戦後の日本人と何が変わってしまったのでしょうか?
戦後の日本人はまだ日本の素晴らしい部分が生きていた、ともよく言われます。日本人の精神、礼儀や人間関係など。もちろん、大震災では世界から日本人の礼節や態度に対して絶賛を受けていましたので、全くなくなったわけではないようですが、それにしても戦後の日本人の先輩方とは格別に違っていることでしょう。
閉塞感を抜け出せない理由が、僕はなんとなく日本人の精神性の欠如が原因の気がするのです。
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