アメリカの有名ブランドのロゴは知っているし、日本でもCMをよく見ます。しかしその背後にはこんなにも多くのブランドがあるとは。ビジュアルにしてみると、壮観です。日本人には馴染みのないマークもありますが、よく知っているマークもたくさん見つけることができます。
ポテトチップスのプリングルスがP&Gの傘下だったのは知っていましたが、ラコステもだったとは。カミソリのジレットと電気髭剃りのブラウンがライバルとおもいきや、仲間だったのはおもしろいですね。戦略的です。
ボディーショップがロレアルなのは理解できるとしても、ラルフローレンやイブサンローランもロレアルの傘下で、更に意外なのがロレアルはネスレの傘下とは!
このように、業界や業種を横断している大企業は日本でもあります。しかしなるべく一般の消費者にはわからないように、社名を隠して経営をしているケースは多いのです。
なぜならば、各ブランドにはそのブランドに適したターゲットがいます。そのお客様たちはブランドイメージを自分の頭の中に持っていて、その世界観からイメージが外れてしまうと違和感を感じてしまうものなのです。
イブサンローランの美しいカタログや広告にネスレのマークが入っていたらどうでしょうか?クノールスープのパッケージにシャンプーと同じユニリバーのロゴは入ってほしくないものです。
かなり昔のことですが花王が界面活性の技術を応用してフロッピーディスクを販売しました。僕は花王のデザイン部にいましたので、販売前に社内のパッケージデザイナーに見せてもらったのですが、その箱には月のマークが!僕はものすごい違和感を感じました。そしてやはりこの事業は失敗。数年で工場も売ってしまいました。
「人が持っているイメージとの違和感」というのは恐ろしいものなのです。それが潜在意識の中にあると、人は行動を起こすのを躊躇してしまいます。だからブランドイメージは何が何でも守っていく。そして時代とともに「古くなる」違和感を感じさせないように育てていく必要があるのです。
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