今年の大河ドラマは「龍馬伝」だ。司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んだのは20代前半のころだったろうか。ものすごく感化されて、独り言などを言うのも、しばらく土佐弁でしゃべっていたりしたりね。ヘンですね。
龍馬役が福山雅治で、ちょっとハンサムすぎる嫌いはある。ふうぼうは、ちょっと前にやってた江戸時代へタイムスリップの医療ドラマ「仁」に出てきた坂本龍馬役の内野聖陽のほうが、けっこう僕のイメージにはまっていたのだが。まあ、慣れていくしかないだろう。これからの演技力に期待しましょう。
しかし龍馬よりも岩崎弥太郎役の香川照之がめちゃくちゃうまい!
第1回の最後のシーンが印象に残る。
弥太郎「下士はのう、死ぬまで上士に押さえつけられるがじゃ!それは未来永劫変わらん!」
龍馬「この土佐は…下士が上士に虐げられられちゅうこの国は、もうみんな変わらん言うけんど、わしはそうは思わん。土佐もいつの日か変わる日が来るかもしれん」
弥太郎「下士が上士に勝つ日が来るいうがか」
龍馬「いいや、下士も上士ものうなるがじゃ」
弥太郎「はあ?はあ?!どうやったらそんな世の中になるがじゃ! 」
龍馬「それがわからん!毎日毎日考えるけんど……わからん。
わかっちゅうがは、けんかじゃ変わらんいうことぜよ。
上士とけんかしたち、何ひとつ変わりゃせん。」
下唇をかみ、泣き顔にゆがんだ弥太郎の顔がめちゃくちゃいい。
どうすれば良いかなんにもわからんけれど、しかしきっとそんな日がきっと来る。
そう信じることができれば、きっと今の状況を変えることができるはずですよね。
今の日本が、幕末の日本と重なって見えてしまうのは僕だけでしょうか。
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