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10月の東京メトロのマナーポスター

10月の東京メトロのマナーポスターは、優先席の啓蒙です。

僕も今年の3月に足を骨折して3ヶ月間も松葉杖のお世話になっていましたから、このポスターをみて共感しました。ノイエちゃんにそっくりのマナグマちゃんにも親しみがわきますしね。

この優先席があったおかげで、激混みの電車でも通勤もできました。しかしいつでも優先席が開いているとは限りません。というより、ほとんどの場合は塞がっているので、松葉杖で弱々しく席の前に行き、誰かに席を譲っていただくというケースが多いのです。

中年のおじさんが一番よく席を譲ってくれました。次におばあさん。もちろんおばあさんに譲っていただいても固辞しましたが。そして若い女性が一番不親切でした。寝ている人(そして寝た振りをしている人)も多く、独占しています。

怪我をして足が不自由だと、歩みも遅く、揺れる電車でバランスをとることも難しく、非常に疲れます。お年寄りはこれに近い状態で一年中いるのですから、やはり優先席はご年配の方に座っていただかなければいけないなあ、という思いを強くしました。その身になって初めて気がつくことがたくさんあります。地下鉄の長い階段に延々と続く手すりも、あることさえ気がつきませんでしたがあれのおかげで階段も使えてどこへでも行けました。

骨折する前でも優先席には座らないようにしていましたが、「開いていれば座ってもいいかな」なんてことも思っていたりしました。しかし今は絶対に座りません。開いた状態でおいておき、優先されるべき人たちが「座りやすくして」さしあげるべきだと思うからです。
親切にされるのは嬉しいことなのですが、やはり申し訳ない気持ちにもなり、毎日の通勤や帰宅が気の重いものになりました。譲られるのに気が引けて、朝早くすいている時間に通勤していましたし、すべてすいている各駅停車で会社に行ってましたから通勤時間が2倍くらいかかりました。

空いた席があるとほっとします。譲られる訳ではないので、気楽に座れます。

マナーポスターのように、アベックがいちゃついて優先席に座っているなんてもってのほかです。去年の東北の震災がおこり、人々の「絆」とか言う言葉もはやったりしましたが、電車の席を譲るということすらできずに「絆」も何もありません。

日本人は相手の立場に立って考えるということができる世界でも数少ない民族であると言われていますが、僕もそう信じています。優先席なんて設けられていなくても席を譲り合えるような世の中になってほしいものです。

 

個人的なこと
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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株式会社ノイエ

コメント

  1. 佐々木素夫 より:

    ご無沙汰です。お元気? sasao佐々木です。
    「ノイエ」引越しされる由、また大変そうですね。

    さて100年前の姿で東京駅がリニューアルの話題はお聞きおよびと思いますが、
    八重洲(北口)のステーションギャラリーも、それに合わせて再オープンしました。
    新館長とは私が懇意なもので、(ササオも)少しですがお手伝いしています。

    「廣村正彰」という田中一光デザイン室にいたデザイナーが出展しています。
    知り合いではありませんが、VIやサイン計画を主にやっておられ、
    「映像」で今回は出ています。西武だったか?の出展も思いきった作品でした。

    貴兄も才能ある人ゆえ、このあたりで別フィールドも如何がですか?

    (私の個人ブログに紹介してありますので、時間のある折りにでも参考に御一読ください。
    ヤフー、グーグルなど「さしすせ素ブログ」検索です)。

    今秋、それぞれ何か動きがほしい、そんな気配です!

  2. 熊谷 淳一 より:

    佐々木さん、ご無沙汰しています。コメントありがとうございます!引っ越し直前で段ボールの山の中で仕事をしています。
    廣村さんには一度お会いした事があります。有名なデザイナーさんですね。来週丸の内に行くので、ステーションギャラリーも見に伺います。
    新しい場所で、新しいこと始めます!
    今後もよろしくお願いいたします。

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