PRESIDENT On Lineで「解明! 運がない人は、なぜ運がないのか」という興味深い記事を読みました。http://president.jp/articles/-/8829
ひと言で言えば運が良い人は他人の事を気遣い、将来の事に想いを馳せ、運が悪い人は自分の事しか考えておらず、あさってくらいまでの事しか考えていないという。その事を論理的に説明している記事です。
人が心の奥底で何に焦点を当てているかという「認知的焦点化理論」というものがあり、そこに着目した心理学上の研究から、ある人が物事に向き合うときに、どのぐらい他人のことを配慮できるかという観点で人を分類し、考察してみたら運が良い悪い人の違いが見えてきた、という事らしいです。京都大学大学院工学研究科教授の藤井 聡氏の研究です。
以下記事から引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
図1をごらんください。横軸は社会的・心理的距離軸を示し、自分を原点として、家族・恋人→友人→知人→他人……と、右に進むほど関係は遠くなります。他方、縦軸は時間軸です。物事の対処に当たり、思いを及ぼす時間の幅を示すもの。「現在のことだけ」か「2、3日先」か「自分の将来まで」か「社会全体の将来まで」か……と徐々に幅が広がっていきます。横軸と縦軸を結ぶ曲線で囲まれた面積は、配慮範囲の大きさを表しています。
たとえば、極端に利己的で目の前の自分の損得のみに心の焦点を合わせている人は、横軸、縦軸とも目盛りゼロの原点付近に位置します。後先を考えずに怒りに任せて人に暴力をふるう犯罪者などがこれです。
逆に、自分から遠い存在である他人のことまで思いやる人ほど、あるいは遠い将来のことまで配慮する人ほど、曲線で囲まれた面積は大きくなります。幕末の志士など、人望あるリーダーがこちらに当てはまります。
ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記の引用は一部分です。長い記事を読むと、人間は進化の過程で自己中心的な人の事を見破る能力を持っているとか、運気上昇のループをたどる人間関係のしくみとか、学術的に解かれるとなるほどなあ、と思います。
一生懸命がんばっても、別に悪い人ではなくても、むしろ良い人なのに運が悪い人っているよなあ。この理論が本当ならば気持ちの持ち方を変えなければ行けませんね。
しかし頭ではわかっていても、どうしても余裕がなかったり今の状況が不安に満ちていたりすると、図の左下の方に心が向かって行ってしまいがちになる。
今の若い人のセリフで「今が楽しけりゃいいじゃん」とか「他人と関わるのめんどくさい」とかが多く聞かれますが、まったく運が悪い方向に流れていますね。日本の将来にちょっと危機感を感じます。
自分の利だけをむさぼる人は意識的であれば悪意になりますが、無意識に何の疑問もなくそう思っている人もたくさんいます。
「利他の精神」が若い人だけではなく、いい大人からも感じられない事が僕の周りにも多く、そういう人たちとこちらから、そしてあちらからお別れした事を最近続けざまに経験しましたので、自分の反省も含めてこの事について考えさせられました。
特に経営者の方はぜひ、この記事を読んでみてください。
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