竹橋の国立近代美術館へ岡本太郎展に出かけました。今年は生誕100年で、いろいろ注目されていますね。
最終日の前日で小雨の中、人がたくさん来場していました。
入り口を入ると通路の左右に彫刻が並んでいる。照明が暗めで、岡本太郎の明るく躍動感ある楽しげな雰囲気が伝わってこない。通路の一番奥に立っている「Non」という彫像が一番よかった。前にも書きましたが、僕は太郎氏の絵画は全く好きではないので、ほぼスルー。何度も見たことのある作品が多いし。
しかし太陽の塔のコーナーでは立ち止まり、見入ってしまう。なんでこれがこんなに好きなのか、やっぱり分からない。将来、自宅のリビングに太陽の塔のレプリカを飾りたい!それほど好きだ。
最後の部屋では太郎の力強い言葉群が壁にプリントされていた。僕が岡本太郎に惹かれるのは、けして作品が好きなのではなく、彼の思想、考え方、というか、力強い言葉に惹かれるのだ。こんなに下手くそで理解されない絵を描いているのに、いや、だからこそ彼の反骨精神に魅力を感じる。あんな変チョコな絵でも、そこには彼しか描けない強烈な個性がある。やっぱり「芸術は差別化だ!」と思う。差別化できれば、あとは「好かれなくてもけっこう」と突き放す。
出口には太郎の言葉を印刷した三角クジを一人一枚づつおみやげにもらえるコーナーが。穴に手を突っ込んで一枚取るのだけれども、僕はグワっとワシづかみにしてもらってきました。ごめんなさい。明日最終日だし、たくさんあまりそうだったので許して!
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