青森県の国立弘前大学が主宰、青森経済同友会が後援している「じょっぱり起業家塾2020」の講義に毎年登壇させていただいています。これは9月から来年1月にかけ、様々なテーマの座学とそれを踏まえた事業計画の演習を行い、発表するという実践的な講座です。僕のテーマは「マーケティング志向の事業計画」です。
今回は新型コロナのために、東京の自宅からzoomによる講義をお送りしました。
参加者の人たちは毎年高校生から地元の起業を目指す方、既に事業を開始してらっしゃる方と様々です。
弘前大学の学生さんに混じって高校生も熱心に参加されているのは本当に意識が高く頭が下がります。僕が高校生の時なんて、起業などまったく意識になかったし、自分の身の回りで起きていることがすべてで、「社会」という言葉自体に関心がなかったなあ。本当にすごい。
今回はzoomを使っていたので、ご自分の顔をモニターに映していただける人は出してもらい、顔出しをしたくない人は出さなくても結構、ということで講義をしました。小さな分割画面に、参加者のお部屋や、バーチャル背景の画面が並んでいて、相手の顔は小さくてはっきりとは見えませんが、こちらの話に頷く人や、熱心にメモを取ってくれる人などが見えて、とっても話しやすかったです。
以前、相手の様子が全く見えない状態で講義をしたときは、本当に自分の話が相手にどう伝わっているのか、面白かったのか、つまんなふうにしているのか、寝ているのか、など反応が全然分からなくて、講義中は不安感に、終わった後には大きな虚無感に襲われました。
数人で良いので、リアルタイムに反応してくれる人が見える、というのはとても助かります。
来年は新型コロナも収まり、これまで通り、リアルに講義ができることを祈ります。そして秋の紅葉の美しい弘前で美味しい地元の魚や地酒を頂きたいなあ!と切に願うのです。
お名前 |
印象に残った内容 |
自由回答 |
佐藤光麿 様 |
・経営・事業計画書を壁に貼って毎日眺める。 ・良いものを差別化して、その人にうったえる。 ・スターバックスとドトールとコンビニカフェの違い。 ・強みを使って、お客様を大事にする。 ・接客態度も見える化する。 ・デザインは,産業競争力に直結する。 ・好きになってもらうのが、ブランディング(差別化)のしくみ。 |
・「絵にかいた餅」が印象に残りました。 ・絵に描いた餅だと寂しいので、どこまで本物にすることができるか、挑戦してみたい。 ・スライドは、自分の教科書として、末永く活用していきたい。 |
M.N 様 |
今回2年目の受講で、2回受講してようやく分かりかけています。 ブランド力について、成功ビジネスモデルとして扶桑社のharu-mi(栗原はるみさん)に興味があります。 栗原はるみさんの息子の心平さんが青森県に近づいているので、青森県地産地消のPRにつなげてほしいと思っています。 |
ビックデータを分析して、各人に次は何が必要な商品かを提案する 時代に鑑みて、最低ライン¥3,000で利用しても、もっとアンケート分析して、各人に次に必要なテーマ・内容を教えていただけたらその回は¥10,000など料金を上げても利用してみたいです。 |
M.T 様 |
・事業計画書の重要性について。数字的なものが苦手なので計画書作成は避けたいと思ってしまうのですが…やはり事前に青焼きを作ることは大事であると思い直しました。 ・強みを全面に押し出すこと。「良いか悪いかわからないものは、売れない」はその通りだと思いました。迷ったら買わないことが多いです。自分で「良い」と思っているものでももっと深く掘り下げ、もっと差別化を図らなくては、と思いました。 ・ブランディングとマーケティングの違いと関わり。短期~中期的なマーケティング戦略と、中期~長期的なブランディング戦略が繋がっていくのが理想的だと理解しました。 |
「マーケティング志向の事業計画」という今回のテーマから、講師の先生は経済学出身の方だろうと想像しておりましたので、多摩美術大学出身のデザイナーでらっしゃると知って少々びっくりしました。私は武蔵野美術大学出身ですので、デザイン・コピーを重視したマーケティングの講義を大変興味深く、また嬉しく拝聴しました。 私は常々、複数の強みを持ってらっしゃる方は抜きん出るものだなぁと思うのですが(例えば有名なところでは医師免許を持つ漫画家の手塚治虫であるとか)熊谷様もデザイナーとコンサルという複数の強みを持って成功されていらっしゃいますね。私はまだまだですが頑張っていこうと思います。ありがとうございました。 |
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