毎年九州で学芸員さんに向けた集客チラシと展示グラフィックの研修をさせていただいておりますが、この度山形県の酒田でも研修をさせていただきました。
研修の前日に快晴の羽田から飛行機に乗って庄内空港へ。千葉の上空を低空で飛行して、遠く富士山やディズニーランドがくっきり見えた。山形は初めて訪れる地でしたので、ちょっとワクワク。と思っていたら現地に着いたら雨でめちゃめちゃ寒くて芯から冷えました。
研修の前日に、今回の研修のお世話をしてくださる一般財団法人地域創造の方と一緒に酒田市立美術館と土門拳美術館を訪れました。各美術館の学芸員さんに解説していただきながら展示物を鑑賞させていただきました。これが一番贅沢な絵画の見方ですね。様々な作家のエピソードやいろんなお話を伺いながら、質問しながらより深く鑑賞することができました。
こんなふうに鑑賞するのはなかなかできないものです。だからこそ、解説パネルやキャプションが重要になってくるのです。学芸員さんが一生懸命考えて作った文章やパネルのデザインが来館者に対してどれだけ貢献しているのか。なかなか難しい部分もあります。いろいろと忙しい中、学芸員さんが自分たちでこれらを作っているのには本当に頭が下がります。僕もいろんなミュージアムを見に行きますが、痛いものも残念ながら少なくありません。少しでも学芸員さんのお役に立って、一人でもミュージムに来て欲しい。ミュージアムで、芸術や展示物を見て、何かを感じて帰って欲しい。という思いで、僕もこの研修をさせていただいております。
本当は文化庁が金出してやるべきだと思っていますが、今は草の根運動の状態でコツコツやっています。
報酬はとても少ないですが…。いちばんの報酬は研修を受けていただいた方の笑顔と、地酒と郷土料理。ですね。
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