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ひとりで悶々としていた頃のデザイナーの心得ノート

僕が勤めていたデザイン会社を退職して独立してからこの秋で17年経ちます。独立してから6年ほどひとりで仕事をしていました。会社の事務からデザインの仕事からやっていたので、土日もなく徹夜も散々やりました。

毎日の仕事が忙しくて自分の将来や規律や考え方などがフェードアウトして行くようになりました。つまり、ただ目の前の仕事を締め切りまでにこなす毎日になってしまうようになったのです。

あのころは会社の経営という認識がほとんどありませんでした。職人でしたね。社員もいないし。それで、これではまずいと思い、読んでいた本や先輩の言葉を書きためたノートを整理しながら、自分は何のために、誰のためにこの仕事をしているのだろう、良い仕事をするためにはどういう考え方をすれば良いのだろう、独立したのはどんなミッションを遂げるためなのか?など、自問自答しながら紙に書き出しました。

デザイン力だけではビジネスはうまく行かない。デザインの造形的なスキルアップはもちろんの事、ビジネススキルを伸ばすためにはどうすれば良いのか。ましてやスキルではなく、デザイナーやビジネスマンである前に、人間としてどのような生き方、考え方をすれば良いのか?

毎日ひとりで、夜遅くまで仕事をして、友人と飲みに行く時間もあまり取れずに、デザインマシーンと化していたあのころ。そんな事を考えながら書き留めたノートは、あとになって従業員を雇用した時に、社員教育用のテキストになりました。

入社した新人さんに時間をかけて説明して、問いかけます。意識を変えてもらいます。
「こんな事を話してくれたデザイン会社は初めてです」言ってくれた人もいました。

10年以上も前からうちの社員に手渡していたこのノートを先日ホームページに公開しました。門外不出と思っていたのですが、ある人からぜひこれを公開するべきだと説かれたのです。

ノイエデザインのデザイナーはこのような考えで、思いでクライアントさんのお仕事をしています。 社内向けの文章なので、やや違和感があるかもしれませんが 興味があったら是非ご覧ください。

特に若いデザイナーの方に読んでいただき、偽物デザイナーにならないようにしてほしいと思っています。

こちらから→「デザイナーの心得帳」(現在は公開しておりません/2021年現在)

デザイン
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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