日経新聞のWeb版の記事「数字が語るアップル「デザイン経営」のすごみ」を読んだ。
アップルのデザインの素晴らしさは有名だが、日本の電機メーカーだってデザインには多くの投資を行なっている。では何が一番違うのか?という記事だった。
国内の多くのメーカーが手がけたのが、「良いデザインの商品を作ること」で終わってしまっている。「製品の見た目」ですね。しかしアップルがデザインしたのは「顧客とのあらゆる接点」ということだ。つまりWebやパッケージのブランディングデザインを統一しているのはどこでも当たり前にやっているが、プレゼンテーションの場面や直営店のアップルストアなどまでジョブスがこだわりきっていた。社長がプレゼン会場のカーテンの素材選びをやったり、ショップのカウンターの板材の吟味までやるメーカーは日本にはない。iPhoneのパッケージにも8つのデザイン特許があるが、そのうち7つがジョブスの特許だそうだ。
アップルみたいな大企業だから、ジョブスみたいな天才だからできるんだ、とは考えたくない。
このようなアップルのデザインに対する思想、つまりお客さんとのコミュニケーションという考え方において基本になっているのは「おもてなしの想い」であり、日本のものづくり復活の鍵になっていると記事には書かれてある。
いやーまったくそう思います。その通りです。日本人が昔から持っているおもてなしの気持ち。製造業のビジネスのシーンでは忘れられてしまってる。とくに大企業のような組織では技術中心や事なかれ主義などで閉塞状態です。やはり経営者の意識が企業を方向づけるんですね。これからはやっぱりデザインが経営には重要になってくると再確認した記事でした。
でも、こんなことは隣の韓国や中国では「当たり前」という認識で、国家がでかい予算つけてデザインに力を入れているんだからね。日本人、がんばろうよ。
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