前回のマーケティングセミナーの続きです。
スパイクヒューマーというアメリカのマーケティングの先生のセミナーに参加しました。ジェイエイブラハムのパートナーで、彼自身もアメリカで何百人も集めて公演している人です。
日本のマーケーティングの書籍などを研究してみても、ひとつ、ずっと気になることがあります。マーケティングに「デザイン」という単語が出てこないのです。
販促、広告、DMなどマーケティングツールの必要性はかなりしつこく解かれますが、では、実際にどのクリエイティブな表現、イメージ、デザインはどう考えるべきなのか?自分で作ってしまって良いのか、お金を出してプロに頼むべきか?
今まで僕がセミナーなどでお会いしてきた中小企業の経営者さんは、ほとんど自分で作ったり、社員に作らせたり、とにかくお金をかけずにがんばっているという状況です。セミナーの受講生と名刺交換しても、プロが作った名刺とプロでないひとが作った名刺の違いはすぐにわかります。
大企業の名刺はプロ、中小企業は90%がシロウトのデザインですね。
僕は経営には「デザイン」がかなり重要だと思うのです。中小企業の経営者の方だって、自分を一消費者として考えてみればおわかりだと思いますが、「見かけがチープ」な製品やサービスに信用はおけません。「服装がだらしなくてしゃべり方がバカっぽい人」がどんなに立派な内容の話をしても説得力ありませんよね。
まさにこんなツールがほとんどなのです。
その理由は「デザインはお金がかかるから(しょうがない)」
「中小企業はお金がないから(しょうがない)」
これではいつまでたっても儲からないのはしょうがないですね。
ジェイのセミナーでもデザインの言葉が出てこなかったので、思い切ってスパイクヒューマーにこの事を質問してみました。(もちろん通訳の人に助けてもらって)
●僕の質問
「日本の中小企業の経営者はお金がかかるので、マーケティングのツールを自分で作っています。しかし、経営にとって”見かけ”は重要だと思うのです。ビジネスにとってデザインという物をどのようにお考えになっていますでしょうか?」
●スパイク氏の答え
「パーソナリティを打ち出す場合、専門性をアピールする場合に非常にイメージが重要です。アメリカではプロのグラフィックデザイナーは重要に思われています。ブランディングは常にイメージに支えられています。名刺、便せん、封筒、Webサイトなどのイメージなどが、チープな物であれば商品、サービスがチープな物であるというメッセージを送っていることになります。
デザインはとても重要なので、これに力を入れなければ、他社との優位性は発揮できないし、必ずプロにデザインを依頼するべきです。」
でしょ、でしょ、ですよね〜!よくぞ、ずばっと言ってくれました。その通りです。
一方で、経営者のみなさんが安心してデザインにお金を投資できない理由は、デザイナー側にも責任があると思っています。
この話は次回に書きます。
休憩時間に、スパイク氏に挨拶に行ったらデカイ手で握手してくれました。からだがとにかくでかいんです。趣味がパワーリフティングだって。笑顔が素敵なおっさんでした。
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