今から100年前、1911年6にアメリカで3社の合併によって、 The Computing-Tabulating-Recording Company (C-T-R) という会社が設立された。現在のIBMだ。
IBMという会社は世界的な巨大企業だが、かつてAppleが出てきた時はカリフォルニアでジーンズ姿の企業がかっこよく見られる反面、ネクタイにダークスーツというニューヨークのIBMのビジネスマン族が野暮ったく見られたりしていた。90年代にはデルやヒューレッドパッカードに追い抜かれ、現在ではハードウエア部門を中国の会社に売却し、ITコンサルタント会社に姿を変えてしまい、いまいちさえない企業のイメージがあった。
しかしIBMの元最高経営責任者のトーマス・ワトソン・ジュニアは、”Good design is good business”という言葉をIBMのコーポレート・デザイン・アイデンティティとし、世界中の社屋の建築デザインや、グラフィックデザインなどの様々な優秀なデザインを生んでいる企業でもある。
そのIBMが今年100周年と言うことで、100人の人が100の発明や偉業を語るショートフィルムを作成した。
映像の中盤では”Good design is good business”という言葉やポール・ランドの有名なロゴマークも出てくる。
さすがに映像の国、アメリカである。IBMという企業が世界に大きな影響を与えてきたことを、淡々と見せていくのだが、映像が美しい。デザインが美しい。ちょっとした音の使い方もうまい。そして構成が見事。最後はなぜだか涙が出てしまった。
PCで見ている人は是非フルスクリーンで見て欲しい。
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