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マーケティングの威力

渋谷に企画塾という会社がある。googleで「企画」と検索するとウイキの次にランクされる高橋憲行氏が代表の会社だ。僕は高校生の頃に、高橋さんの「人生を企画する本」という本を読んで非常に感銘を受けたのを覚えている。
僕は一昨年の夏にこの企画塾でマーケティングプランナー養成特別講座を受けた。ものが売れる、売れないという要因はデザインだけで左右する事はできず、マーケティングが必要だと以前から考えていた。そうは言うものの、本で学んだマーケティングをどのように実践してよいのやら、よくわからなかった。そこで見つけたのがこの講座だ。
この講座は座学だけではなく、実際のビジネスで売り上げを上げてこい!という課題を与えられ、3ヶ月間に渡り、いろいろな知識や技術を学んで最後にプレゼンテーションし、優秀な人には賞を与えるというとても実践的な講座だ。費用も安くなかった。
その手法を高橋氏がまとめたCTPTマーケティングというのだが、簡単に言えばターゲットとコンセプトの適合と購買心理に合ったアプローチをきめ細かくプランニングして行くというものだ。
CTというのがコンセプトとターゲットの頭文字。コンセプトというのは商品やサービスの特徴や強みの事、その商品をほしがる人つまりターゲットを探し、絞り込み、適合させる事。これだけでも、かなり売り上げは上がるのです。
PTというのはプロセスとツールの頭文字。プロセスというのは購買に至るまでの様々な心理、物理的なプロセスの事をさし、その場面や心理状態に合わせて、ツールを投入して行くやり方だ。一般的には、購買者の心を無視して、いいたい事を羅列した広告やテレアポなどしてしまうので、反応率がのびないのだ。
僕がこの講座でちょっとショックだったことがある。このツールのデザインがみんな本当にひどいものばかりなのだ。まあ、当たり前だ。受講生のみなさんは会計士だったり、コンサルタントだったり、一般の会社員で、デザインスキルは皆無の人たちなのだから。普通だったら、ダッサ〜〜!と思ってしまうチラシやクーポン券のツールなのだが、それらのださださツールがとてつもない売り上げを上げるのだ。
正直デザイナーいらないじゃん!と思ったね。
つまり、考えられたマーケティング戦略がいかに大切か、という事なのだ。
デザインはかっこ良いんだけど、売れなかった、デザイン賞は取ったけれど、効果なかったという残念なデザインはたくさんある。デザインは所詮僕は道具だと思っている。その道具を生かすも殺すも戦略次第なのだ。マーケティングのないデザインはただの「アート作品」なのである。
デザイナーがマーケティングの戦略をとりいれたら、鬼に金棒のはずだ。だってあんなにださいツールでも(失礼!)売れちゃうのだから。
ちなみに、僕はこの講座で3ヶ月のうちに美容院の来客数を昨対比180%以上アップさせ、優秀プレゼンテーション賞を頂きました。

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デザイン
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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