今日はある中堅印刷会社の社長とランチをご一緒させていただきました。(正確に言えばごちそうになりました!)
この会社は社員が1000人以上、いくつものグループ会社も率いて、印刷業界は不調ですがそんな中、かなり革新的なことをいろいろと行なっている元気の良い会社です。
数年前に経済界という出版社主催の講演会で僕が登壇させていただいた時においでになられたのをきっかけに、お付き合いをさせていただいていますが、年に数回お声をかけていただき、社長とお話をさせて頂く機会を賜っております。
最近手がけている事、苦労話、これから実行しようと考えておられること。国際的なビジネスの話、政治の話…。2時間ほどの間ですが、様々なお話をしていただき、お会いするたびに勉強になったり、気づきや感銘を受けるのです。お歳も大先輩なのですが元気いっぱいで経営者としても人としても男としてもかっこいい、本当に素晴らしい方で尊敬しています。
池田 里香子氏の「スイートルームに泊まる人のたった1つの習慣」という本があるのですが、VIP級の人に共通することは誰に対しても笑顔を持って、優しく、相手に対する細やかな気遣いを持っていると書かれています。この社長もまさにこのような人です。そういえば僕が花王という会社にいた時に社長だった常盤文克氏や会長だった故丸田芳郎氏も若いひよっこデザイナーの僕に対しても実に優しい人だったのを思い出します。
社長室でお話をして、お昼には運転手さん付きの黒塗りの社長専用高級車に乗せていただき、近くのホテルのお寿司屋さんへ。ホテルの方もわらわらと出てきてお得意様の社長にご挨拶さし上げてます。僕なんか緊張しますね。こういうの慣れていないので(笑)。
大きな組織を率いてお忙しいでしょうに、僕のようなデザイナーを気にかけてくれて、声をかけていただけるのを光栄に思います。
経営にはデザインが必要で、商品、サービスの魅力を伝えるのはデザインが重要である。という思いを持たれています。なかなかデザインに関して理解を示してくれる経営者は少ないのですが、「人、モノ、金、情報に加えてデザインという経営資産を加える必要がある」という僕の提唱に共感していただき、本当に良くしていただいております。
帰りにもたくさんおみやげをいただいてしまい、恐縮。
なにかご恩返しをしたいと思うのですが、このような大きな方の前に立つと、まだまだ自分は未熟者で頑張らなきゃいかんと励まされるのでした。
いつかあの社長のような人物になりたい。そんな目標となる人が身近にいるということは本当に幸せなことだと思います。
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