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今月で独立して15年たちました。

僕は1995年の9月に独立しました。15年前の世の中といえば、神戸の阪神大震災とオウム真理教の一連の事件、4月には為替が一ドル79円75銭の史上最高値で世の中は暗いムードでいっぱい。バブルが崩壊した当初の90年よりも、どんどん悪くなって、景気の底といわれていたのがちょうどこの頃でした。実は底はまだそれからでしたが。
そんな中で、突然独立しようと思い立ったのです。理由は実は自分でもよくわからない、思い出せないのです。考えられるのは、それまでの11年間のサラリーマン生活で感じたのは「組織にいても必ずしも安定できない。ならば、いっそのこと独立してみよう」ということでしょうか。多摩美を卒業して、創美企画という今も健在の中堅広告プロダクションに入社し、花王というメーカーのデザイン部に転職し、順風満杯のスタートを切ったのですが、次に転職した小さなCI会社にいるときに、その会社が倒産し、次の展示グラフィック、サインのデザイン会社も倒産し、2回連続で辛酸をなめて来ました。その頃はバブル崩壊の影響でデザイン業界は壊滅状態だったのです。
最後の会社はCIと店舗設計のデザイン事務所で、それなりにやりがいはあったのですが、たった9ヶ月で退職し、独立したのです。そこに入社したときは社長の右腕になってやろうと意気込んでいましたが、細かいことは忘れてしまったけれど、社長がなんだか尊敬できなくて、仕事が楽しくなくなっていたのを憶えています。その後その社長はあるまじき事か、クライアントの上場に関し、インサイダー取引を行い、逮捕されてしまいました。今も北海道の牢屋の中にいるのでしょうか。
独立してまもなくつぶれた会社の社長に、独立するので机をください、と許可をもらって、誰もいない会社に鍵を開けて入り、いすと机を担いで自宅に持って帰ったのを昨日の事のように憶えています。いとこが独立して下北沢で一人で設計事務所を経営していたので、次の年に、隅っこに机を置かしてもらい、間借りしながら仕事をしていました。あのころのクライアントさんでまだお付き合いが続いている会社が数社あります。本当にありがたいことです。
毎年9月になると、独立した頃を思い出します。今年は15年目で、感慨深く思い出してしまいました。
今日こうしてブログなんか書いてられるのも、クライアントさんのおかげです。感謝感謝。

経営
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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