新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮っています。G7の先進国の中で島国のイギリスと日本だけが未だロックアウト(国境閉鎖)していません。
PCR検査数もフランス2万、韓国6万、ドイツが16万件の中で日本は2万件に至っていないので、本当の日本の感染者の本当の数もよくわかっていないというのが実情でしょう。
僕はこれまでにも多くの修羅場を経験してきました。バブルがはじけて僕が勤めていたデザイン会社が倒産し、転職してもまたそこも倒産、また転職してそこのデザイン会社にいたときにオウム真理教の地下鉄サリン事件を経験し、故あって不況のど真ん中で独立しました。(今日はそのサリン事件から25年目という事でした。)独立してリーマンショック、東北大震災と激動の平成の火の粉をなんとか潜り抜けて今に至っていますが、新型コロナショックは今までと比較してもメガトン級な気がしています。
日本は毎日ニュースで大変だ!と騒いでいますが、海外と比べるとなんとものんびりした感じが否めません。
ドイツやアメリカは戦争中と同じくらいのヤバイ状況だとリーダーが勧告しています。国連のグテレス事務総長は19日、新型コロナウイルス流行を背景に「おそらく過去最悪となる世界的なリセッション(景気後退)はほぼ確実」と警鐘を鳴らし世界規模での対応を呼び掛けています。小さな会社の経営者を20年やっている僕も今回の新型コロナウイルスはリーマン以上にヤバイ、イヤーな感じがしています。
カルフォルニアでは世界の人口の50%が感染すると言ってます。あり得るなあ。
さて、そんな中で中小企業の経営者は何をするべきなのか。観光、飲食、イベント業界は火の海必至。そのほかの業界も時間の問題。我々デザイン業界も不況に弱い業界です。リーマンショックの時は知り合いのデザイン会社がバタバタと消えていきました。
リーマンショックの時は会社が潰れて経営者が自殺するケースが非常に多かった。日本人は真面目で優しい人が多いので保険金を家族や社員に残すために自分の命を投げ出してしまう人が多いのでしょう。あの時に自殺した人は5000人に及びました。現在国内の新型コロナで亡くなった人はクルーズ船を含めて43人です。不況の方がはるかに人を殺すと言っても良いでしょう。
破産をして初めて得るものがあります。本当に助けてくれる人がわかり、真の友人ができ、人の助けのありがたさを生まれて初めて腹の底から感じる。失うものは自分の仕事だけではなく、エゴと見栄と余計なプライドと嘘の人間関係です。
お金を失っても人生を失うわけではありません。それは単にお金がないというだけの状態なだけです。人間が変わるわけでもなく能力や経験や知識は失いません。底辺に至って始めて今までなかった能力が芽生えたり、新しい人と出会ったり、新しいアイデアが生まれるのです。絶望しなければ今までの何倍もの力が芽生える可能性があるのです。
「100日後に死ぬワニ」というTwitterでの4コマ漫画が話題になっています。今日でちょうど100日目を迎えて、事故で死んでしまいました。
人はいつ死ぬかわかりません。新型コロナウイルスにかかって10日後に死ぬ人も大勢います。イタリアでは3450人が亡くなっています。先月まで元気だった人たちが今はもういないのです。
ワニくんのように事故や病気にやられて命を落とすのであればそれはコントロールできないことなのかもしれませんが、自殺は思いとどまれます。どんなにお金がなくなっても絶望だけはしないで、命を守る事です。生きるために必要なものはお金だけではありません。お金がたくさんあっても自殺する人もたくさんいるのですから。構造的な不況と違って病気が消えれば世の中はまたきっともとに戻ります。
東北大震災の時の沖から大きな津波が押し寄せている映像が目に浮かびます。中小企業の経営者は今からアフターコロナの事を真剣に考えて、スピーディに準備をしましょう。これから起きることに覚悟を持って、メンタルを強く持ちましょう。のんびりしてる政府や世間に惑わされぬように家族のこと、従業員のこと、顧客のことを考えて、打てる手を迅速にすべてうちましょう。どうかこの難局を頑張って切り抜けていきましょう。
全国の自治体が緊急の融資や補助金を出しています。すぐに相談して、手を打ってください。経営者はスピードが大切です。
中小企業基盤整備機構のホームページ


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