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不況の時こそ本気で新しいことを考えよう

2008年ももうすぐ終わろうとしています。今年は秋からの急激な冷え込みで…気温じゃありませんよ、経済がです。もう大変なことになっています。東証の下落率が戦後最大だとニュースが伝えています。10年前の1998年、私がこの会社を法人化したときも、「未曾有の不況」「日本経済は暗黒の世界へ」などといわれてました。
しかし、そのときにGoogleや楽天など、新しい時代に向けてそれまでになかったしくみやコンセプトの企業が生まれています。ユニクロがフリースを大ヒットさせたのもこの年でした。マスコミは当時も不況だ不況だと煽っていましたが、現在の大不況の中でもこれらの企業は一人勝ちするほど元気です。不況のときほど真剣にその意味を考え、未来を見据えた行動をしなくてはならないのだと思います。
10年前の不況の原因は日本の金融や経営に問題があって陥った不況でした。しかし現在の日本の企業は健全な経営をしているといわれます。今年の不況は世界的な不況といわれていますので10年前とは違うのかもしれません。アメリカで物が売れなくなってしまったから中国やヨーロッパでも売れなくなってしまい、そして日本企業も影響を受けてしまったという事です。それだけ日本の経済は海外に、特にアメリカと中国に依存しているのです。まあ、これは世界中がそうなのですが。ついこの間まで日本も景気が回復傾向にあるなんてほっとした空気感がありましたが、あれも中国の経済が伸びたための中国特需のような物で、そもそも日本の産業界に根本的な変化や成長が起こってきた景気回復ではなかったのです。
来年はもっとひどいことになりそうな気配ですが、このような時にこそ経営者は本気で新しいことを考えるときなのかもしれません。
クライアントの皆様、クライアントでない、お世話になった皆様今年もありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

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経営
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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