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できないことをできるようにするのが経営だ

このタイトルの言葉は、ワタミの渡邉美樹社長のことばです。
過去に高杉良の小説「青年社長」を読んだことがあります。渡邉氏や、関係団体を実名で扱い、ワタミの起業とその後の展開を小説風に描いたものです。上下巻ある分厚い本でしたが一気に読んでしまいました。10歳の時に母を亡くし、その後父の行っていた広告事業も清算して、失敗も重ねてきた、かなり苦労された人ですので、「できないよ!」という場面にたくさん遭遇してきた人なのだと思います。しかし今の渡邉氏は事業も大きくなり、2006年には日本政府の教育再生会議委員にも就任するほどの、経営者になっています。
「できないことをできるようにする」ためには、何が必要なのでしょうか。知識、技術、お金、人徳、運、などなどたくさん要素はあるでしょう。しかし、やはり一番大切なのは、「できるようになるぞ!」という、積極的な意識だと思うのです。その意識があれば、知識も技術も、そして運やお金だって後からくっついてくる。その想いがなければ、そこで、プツっとおしまいになるか、だらだらと不満や不安を抱きながらフェードアウトしていくのでしょう。
デザインは技術職です。本を読んで勉強して、知識を蓄えればできるような仕事ではありません。センスと技術の研鑽が必要になり、数年間のきちんとした訓練が必要です。シェフや、板前、大工や職人のような技術職と同じです。最初はできないことばかりです。それを、できるようになるには苦労を伴うでしょう。しかし好きなことであれば、その苦労も苦と感じることが少ないのではないでしょうか。「できるようになるぞ!」という、積極的な意識は「なぜできるようになりたいのか」という、理由がそこに無ければ生まれてきません。
いま、若い人や、中には40過ぎたいい年の人も、やりたいことが見つからないとか、自分探しとか言われていますが、この理由が見つからない人が増えているのだと思います。
「やりたいことが見つからない経営者」という言葉はかなり違和感を感じますよね。そんな経営者の会社はすぐにつぶれてしまいそうです。できないことばかりですが、どうやってできないことをできるようにするのか、その作戦こそが経営だと思います。頭を痛めて、作戦を練るのではなく、ワクワクしながら作戦を考えていきたいと思います。だって、できるようになる自分がその先にあるわけですから、楽しみですよね。私はお気楽者でしょうか? そうです。経営者は楽天家でないと努まらないとも言われます。だって、ビジネスはできないことばかり発生するから、ペシミストではすぐにぺしゃんこになってしまうでしょう。

経営
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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