10日の日経MJ(日経流通新聞)に、クリエーティブディレクターの佐々木宏氏の記事が載っていました。ソフトバンクや缶コーヒーのBOSSのCMを手がけていて、つい見てしまいますよね。お父さんが白い犬だったり、お兄さんが黒人だったりしますが、キテレツな設定でも、違和感なく面白がって見てしまうのは、かなり細かい計算や、考えられたシナリオなど、設計がうまいなあと思わせます。
いつも感じるのは、作り手のクリエーターの才能や力量もすごいと思うけれども、それを認めたクライアントもすごいと思う事です。佐々木氏のコメントでは「これを認めたソフトバンクの孫社長が偉かった。なぜ面白いかを説明できないと企画が通らない会社が多いが、理屈で説明できない場合もある。トップの判断がなければ生まれなかった。」と、あります。どんなに良い物があっても、経営者の判断で日の目を見ないものもたくさんあります。ですから、経営者は世の中のお客さんが何を求めているのか、感じる力をも持っていなければならないと思うのです。「自分の専門分野には詳しいけれど、デザインのことはよくわからない」という人がいます。デザインの専門知識は知らなくても当然かまわないのですが、自分の商売のターゲットである人たちのことに関心がなければ経営はうまくいきません。できる人を雇えばよいとはよく言われますが、最後にOKを出すのは、経営者であるから、その判断する情報や知識、感性を身につける必要があるのです。経営者は何でもできなければならないので、大変ですよね。
最後にOKを出す人が一番偉い

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