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海外のタバコの強烈なパッケージデザイン

日本国民の喫煙者の割合はおよそ30%で、OECDの主要国の中でもワースト2位。1位のオランダの32%とあまり違いはありません。なかでも日本の20代の若い女性は24%の喫煙率でここ40年で4倍に増えているとか。世界的に減少しているのに、日本の若い女性だけが逆行しているのはなぜなのでしょうか。

最近駅のホームやまちなかでタバコの大きなキャンペーンを見かけます。かっこいい、美しいビジュアルで、大きなサインが目を引きます。特に女性向けのタバコは、おしゃれで可愛くて、なんと付録やおまけを抱きあわせてタバコを販売しています。「たばこは美容の大敵」というサイトで紹介されているのを見ると、マーケティング企画をいろいろ考えて若い女性に売ろうとしています。

しかし美しくカッコいいデザインが施されているのは日本だけでしょう。海外のパッケージを見ると禁煙したくなるほどのエグイ写真や不快なデザインが法律によって義務付けられています。

OECDで喫煙率が下から2番めのアメリカのデザインはまだマシです。ブラジルが強烈です。食事中の人は見ないほうが良いです。写真をここに貼ろうとおもいましたが、あまりにもエグいので貼るのをやめました。興味のある方はご自身で検索して見てみてください。

各政府がここまでしてタバコは吸わないほうがいいんじゃないのと言っているのに、日本は文字だけの警告にとどまっています。日本たばこのホームページを見てもなぜだかパッケージの写真はひとつものっていません。

イギリスは、商品を客から見えないところにおいて販売する法律を実施し、ヒマラヤの王国ブータンは、国内でのたばこの販売そのものをを禁止しています。

国民にとって悪いものは悪いと言えないのは税収が欲しいからなのでしょうか。嗜好品なので吸うのは個人の自由だと思いますが、悪影響を伝えてあげたうえでそれでも吸いたいのであればどうぞ。と言ってあげるのが良心というものだと思うのですが。

少なくとも、若い女性にタバコを良いイメージで売りつけるキャンペーンはやめていただきたい。それに加担している広告代理店もデザイナーもどういう気持ちで仕事をしているのか理解できません。

そう考えると海外のおぞましいパッケージデザインには国民への愛を感じます。

デザイン
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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