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デザインマネジメントフォーラム2012に行って来ました

日本デザインマネジメント協会の開催するフォーラムに東京ミッドタウンまで行って来ました。
フォーラムの受付のお手伝いを兼ねて参加させていただきました。
テーマは
「ソーシャルイノベーションとスマートデザイン」〜デザインの視点による生活・文化の創造と革新〜

何のことだかよくわからないタイトルですね。

様々な方が登壇されておりましたが、共通のキーワードは「イノベーションを経てスマートシティ、そしてデザイン」なのかな?

九州大学の佐藤優氏は店舗や病院、看板のデザインを変えただけで売上が伸びた事例を紹介していただいた。
売れないときはいずれも企業の論理で商売していた。効率的とか、コスト削減とかですね。そこで全然ダメなので、思い切って佐藤先生に依頼してお客様の目線でデザインを改革していき、成功したというお話。重要なことは「先延ばしはダメ」ということ。決断することが経営すること。

もう一つ印象的だったのが、中国や韓屋などのアジアの国は政治と学問とアート(文化)が統合されている。日本はばらばら。このままでは国力も経済も危ういとおっしゃっていました。政治や教育に関しては本当にダメだからね。中国や韓国は反日問題で騒いでいるけれど、それはともかくリーダーシップや政治力はあちらのほうが上なのではないかと思うことが多々あります。彼らはキライとか言っていないで 良い部分を見習わなければね。あの反日運動も自国内に向けた戦略的な政治活動ですから。あまり感情的になる必要はありません。
オクト環境計画の大熊俊隆氏は都市開発や商業施設のプロデュースをされていて様々な発展していく街のイノベーションについて事例を見せていただきました。現代は商業施設はインターネットの通信販売に負けている。リアル店舗だけではなく、通販も一緒に考えてプロデュースしていく時代という事をおっしゃっていました。複合的に考えることが大切ですね。だから建築家やインテリアデザイナーだけではなく、グラフィックデザイナーやWebデザイナーもチームとしてやって行かなければなりません。
「イノベーションとは決断!決断することによって発展はスタートする!」と大きな声で叫んでおられたのが印象に残りました。

 

株式会社NTTデータの吉岡功二氏がスマートシティに関してのお話、富士通株式会社の加藤 公敬氏がプロダクトからマーケティングの時代へというお話。
現代のIT技術やセンサーの技術力によって様々なデータを取ることは可能になった。問題はそのビッグデータをどのように加工して料理して役立つ形にしていくのか?そのためにはデザイン思考が必要であり、デザイナーが活躍する場が出てきたのではないか、ということでした。

最後の日経デザイン編集長の下川一哉氏のスマートデザインのお話がとても印象的でした。

今までのデザインはニーズを満たすデザインだったが、大震災を経験した今後は我々デザイナーは社会のリスクに備えるデザインも考えていく必要があるのではないか、という提言でした。震災の時には電気や水道のインフラが使えません。いざというときに聞こうと思っていたラジオの電池が切れていた、なんてことがないように、普段から使っているものが緊急時にも継続して役に立つというデザインが必要である。確かに、そういう商品はあまりなかったかもしれません。

 

日経デザイン主催のスマートデザイン大賞というアワードの紹介がありました。詳細記事はこちら
大賞を取ったのはパナソニックのソーラーパネルで、照明や携帯の充電ができるアウトドアグッズでした。普段からお風呂で使用出来るバッテリー用のテレビや温めなくても美味しいレトルトカレー、普段は展示会のブースで使用するけれど、いざというときは仮設住宅になるABS製の折りたたみ建築物。空き缶などを使用してろうそくコンロをの作り方や水のろ過の方法を集めて公開しているサイトなどが入選しています。

グラフィックデザイナーとして、いざというときに備えて普段からどんなことができるのか。考えさせられました。

 

デザイン
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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