コンサルティングの仕事をしていると、当然のこと、いろんなクライアントさんがいます。素晴らしい方、そうでない方、一生懸命な方、そうでない方、真面目な方、そうでない方…。
ちゃんとした人とそうでない方の違いは、この仕事を10年以上も続けてきて、割とはっきりわかるようになりました。それは、
素直か、素直ではないか
だと思うのです。
「素直な心」といえば、松下幸之助のPHPを始めとする関連書籍が頭に浮かびますが、今、この歳になって実感できる気がします。
三流は人の話を聞かない。
二流は人の話を聞く。
一流は人の話を聞いて実行する。
超一流は人の話を聞いて工夫する
将棋界で史上初の7冠を獲得した、羽生善治さんの言葉ですが、これは人の話を聞く、聞かないというよりも、行動することの重要性を述べています。
様々なマーケティングのセミナーに参加して、とっても勉強している方もいました。しかし、何も行動していない。セミナードリフター(漂流者)と呼ばれます。あの先生のセミナーに行った、このセミナーでは100万円もかけて海外まで受けに行って、セミナー仲間が全国に100人以上いる。なんて言っておきながら、仕事はパッとしない。
行動しないで勉強ばかりしています。
どのように行動すればわからないから勉強するのであって、勉強が目的や趣味になっている。時間とお金の無駄。
コンサルティングを受けるというのが、問題を解決する最短の方法の一つだと思います。
知らないことを全部教えてもらえ、どのようにやれば良いのかも、自分に合ったやり方で詳しく教えてくれるからです。(その質はコンサルタントによりますが)
弊社のクライアントも、成功している方もたくさんいますが、残念ながら100%ではありません。なかには、なかなか伸びない、うまくいかずに契約を辞めてしまう方もいらっしゃいました。うまくいく人と行かない人の違いは、まさに羽生さんがおっしゃっている4段階にぴったり適合しています。
人のアドバイスを聞かない、アドバイスを聞くだけ。つまり何もやらない。場合によってはやってはいけない、と言っているのにやってしまう。これらの人は結果を出せません。
アドバイスを聞いてその通りに「素直に」やる。こちらの言っている以上のことを自分で勉強、工夫してやる。こいう人は結果を出します。
ライザップだって返金保障をしていますが、その条件として言ったことをやって、それでも痩せなければ返金する、と言っています。
では、なぜやらないのでしょうか?
その原因は冒頭で述べた「素直さ」が足りない人だと思うのです。
素直さとは何か。松下幸之助氏が言っているのが「私心にとらわれない」こと。
つまり素直ではない人は自分中心の人。謙虚さ、他人への尊敬、感謝の気持ち、何が大切なのか、その人の価値観によって違ってきます。
うまく行かない人はこの「心の姿勢」が猫背になっていると、僕も感じています。
偉そうに言いましたが、僕もまだまだ素直な心になることは難しい。そうでありたいと思っても後生大事な自我を守るためにうずくまる事もしょっちゅうです。
「私心にとらわれない」という話は京セラの稲盛和夫氏も語っています。
何のために、誰のためにやるのか。
リーダーや経営者にとって一番大切なものの一つだと感じています。
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