グッドデザイン賞展に行ってきました。正直言うとグッドデザイン賞に対してあんまり良い印象を持っていませんでした。権威の権化というイメージだし、経産省の役人がやる事だし、受賞の数が半端なくたくさんあるし、ナンジャコリャ、というものも、けっこう受賞しちゃっているし、そもそも「デザイン賞」という言葉自体に拒否反応を示してしまうのです。
しかし、今回娘が学校でタダ券をもらってきて、一緒に行こうと誘われたので、それが理由で(笑)生まれて初めて見に行ってきました。
六本木の東京ミッドタウンの会場は最終日のためなのか、人が結構一杯でした。1200点以上の受賞作品(製品)がたくさんの部屋に分かれて展示されています。全部をじっくり見るのには体力的につらいので、さーっと見たのですが、なかなか面白かった、というのが感想です。
デザイン自体は大好きな僕ですから、美しい工業製品がずらりと並んでいる様には、ワクワクしてしまいます。
なぜ、この製品が受賞したのか、商品のコンセプトボードや、技術の解説などを読んで回ったのですが、勉強になりました。
一昔前のグッドデザイン賞は、工業製品だけに与えられる賞だったのですが、現在のこの賞はビジネスモデルや、アイデア自体が、どのように、人の役に立つのか、なぜ社会に良い影響を与えるのか、という視点で評価されているのだという事を感じました。デザインとは意匠のことだけではないことを再確認しました。
審査委員長の永井一史氏の言葉によれば、
「グッドデザイン賞は、デザインに対する評価だけではなく、デザインの背景にある仕組みや視点、内在する可能性を見出し、その知恵を広く共有していくことを役割としています。」
という事らしいので、デザインに関する定義がもっと広い視点でとらえられているようです。
この賞に対して僕が思っていたイメージから、だいぶ進化していたようですね。
気になったものを紹介しますが、写真撮影が許可されているのも、とても良い事だと思いました。
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