私たちはいつも全力を尽くして仕事をしたいと思っています。嫌なクライアントに対して我慢をしながら、その人の成功や幸せを願う事は正直できません。私たちはそんなに立派な聖職者ではないからです。お金のために我慢して仕事をするデザイン会社もあるでしょう。お金のために我慢してやる仕事は、どうしたって気が回りませんし、手を抜いてしまいますし、時間もかけたくないと思ってしまうものです。そんな中途半端な仕事はしたくないのです。どんなクライアントに対しても同じように全力を尽くす、などという事はできません。そんなに立派な人間ではないのです。
そうではなくて、大好きなクライアントさんのためだけに全力で貢献したいのです。デザインを納品することが仕事なのではなく、クライアントさんの役に立つこと、喜ばれること、幸せになっていただくこと。
そういう仕事がしたいのです。そのためにも下記のような方とは仕事をしたくありません。お互いに不幸になってしまいますので。そして貴重な時間を私たちの大切なクライアントさんたちだけに使わせてほしいのです。
■デザイナーを業者だと思って上から目線の態度の人
お金を出している方が偉くてお金をいただいている方が偉くない。これは間違いです。私たちは私たちの技術や知識を用いて、クライアントさんの売り上げを伸ばしたり企業イメージを高めるという事の代価をいただいているのです。どちらが上とか下とかではありません。当然ですが、私たちは「先生」でもありません。お互いに問題を解決するパートナー同士、仲間同士でありたいと思っています。もちろん節度ある態度は重要だと認識しています。
■デザインに価値を置かない人
デザインがよくわからない、という人はたくさんいます。それはかまいません。しかしデザインなんかどうでも良いと考えている方、経営にとってあまり必要性を感じない、とお考えの方、誰がやっても同じ、という方は一緒にお仕事したくありません。
よくわからないけれど、デザインって大切だと思う、という方。今のデザインのままではまずいと感じる、という方にはデザインの力を最大に発揮させて、貢献したいと思っています。
■しつこく値引きをする人
私たちももちろん予算に応じて、お値引きすることもあります。しかしお金がないのは理解できますが、しつこく何度も値引きをするというのはやはりデザインにあまり価値を感じていないか、利己的な人だと思います。
■著作権に理解がない人
著作権はわかりにくいと思います。だから私たちも一生懸命説明をしています。それでも理解しようとしない人は存在します。著作権を無料で欲しいとかアウトラインしない版下をくれだとか言われる事もありました。著作権とは物を作るすべての人の「権利」です。著作権に関して理解のない人とは作る人の権利を自分の都合や欲にかまけて踏みにじる行為を行う人と同じであると思っています。中国の偽物商品や著作権侵害のキャラクターで自分の私腹を肥やしている人たちと何が違うのでしょうか。非常に自分勝手な人たちだと思うのです。
■約束を守らない人
約束を守るというのは社会人として最低限のモラル、マナー、常識です。ちょっと、うっかりというような事は人間ですからよくある事です。私たちも失敗します。しかし人に迷惑をかけるほど、人の気持ちを無視、あるいは無関心であるが故の約束破りをする人はお付き合いしたくありません。皆さんだって同じでしょう。
■全部丸投げする人
すべて任せていただくのはかまいません。しかし、任せたと言っておきながら、あとからやっぱりあーでもない、こーでもないという方。困ります。こういう事がないように、丸投げの御依頼は受け付けておりません。一緒になって問題を解決していく、一緒にコミュニケーションを密に取って、話し合って、確認し合って決めていく。そのような仕事の進め方をしています。
■非常識な人
何を持って常識とするか。その基準は人それぞれだったりします。とはいえ、やはり社会で共通の常識はあるものです。ここでは例をあげられませんが、非常識な人というのはつまりは知識がない人か、利己的な人だと思うのです。すべてが自分中心で考えるから非常識なのです。しつこい値引きも著作権に理解を示さないのも、約束破りもすべて利己的な人の行いです。
どうぞ、これらに該当される方は、お願いですからすぐにでも他のデザイン会社さんへご依頼ください。あなたたちに注ぐエネルギーと時間と知識、技術を大好きな、そして大切なクライアントさんだけに注がせてください。よろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただいて
生意気なデザイン会社だ、なんか細かい事うるさそう、ずいぶん強気だ、高飛車だ…
そう思われる方もいらっしゃると思います。それは残念です。仕方ありません。この記事を掲載するのも正直ちょっと躊躇しました。
しかし、どう思われようとも、このような利己的なクライアントと仕事をすることによって、結局は大切なクライアントさんにしわ寄せがいってしまう事があって、それはなんとかしなければと思い、この文章を載せました。
大切なクライアントさんのためならどう思われたっていい。という決断をしたのです。カッコつけているのではなく、本当にそう思うのです。なにとぞ、ご了承くださいませ。
【追記】
この記事はここで終わりではありません。
この記事は結構昔の記事ですが、今でも多くのクリエイターの方からコメントをいただいています。コメントと、それに対して僕の思いや考えなどをお返事にして書いています。いつのまにか上記の記事よりも長くなっていました。どうか巷のクリエイターさんの生の声もご覧ください。
そしてコメントをいただければ必ずお返事いたしますのでお気軽に経験談などをくださいね。
コメント
今更の記事拝見だが、とても当たり前だと思う。
非常識なクライアントが増えている現状でこの内容は全てのデザイナーとそのクライアントが理解するべき事だと思う。
アニメ業界でも放送日3日前に髪型変えてほしい服装変えてほしいと言ってくる理解のないクライアントがいる。
1話数3300枚、着色済でフィルムとしてほぼ完成している。残すは編集のみの段階で変更するとなると主役キャラなら全てやり直し。スケジュールは破綻。総勢数百人規模の仕事が無駄に。これを理解しないで気分で物を言うクライアントが多い。無理ですと言っても上から目線でやれという。
そもそもそれならいっそ自分でやればいいでしょ。
あなた方クライアントはその技術も知識も人もない無力だから依頼するしか手がないんでしょ。それをさも偉そうに上から目線とはどういうつもりか。
そんなクライアントが増えている。
名無しクオリティ さん、コメントありがとうございます。
クライアントは金を出す方、クリエーターは金を受け取る方、だから金を出す方が「偉い」という図式ですね。
この図式はあらゆる商売の上で当たり前のように思われていますけれども、これは間違いだと思っています。こちらもクライアントを選ぶ権利もありますし、無理を通すなら、お金も追加でかかるけれど承諾してください。ですよね。
対等な関係でなければ、良いものなんて作れません。嫌な人間に「この会社のために良いものを作って差し上げたい」と思わないし。
僕は利己的な理由でお金を支払わないクライアントを、東京地方裁判所へ訴えたこともあります。泣き寝入りなんて絶対に致しません。
おかしいことはおかしいと言えるように、デザイナーももっと社会的に自立するべきだと思うのです。
フリーランスのデザイナーです。
値切ってばかりで上から目線のクライアントに対し辛くなっていたところ、こんな風に理解してくださっているメッセージにとても心救われました!
今後はもっと「この方の為に良いものを創りたい」と心底思える方、デザインに価値を置いて考えてくださる方のお仕事をお受けすることにして、デザインに価値を置かず値切ってばかりの方のお仕事は、やはりお互いのためにもお受けしないようにしようと思いました。そして、その分のエネルギーを、お役に立ちたい方のために全力を注ごうと思いました。
どうしてもお礼を言いたくてメッセージさせていただきました。
どうもありがとうございました!
mochikoさん、コメントをありがとうございました。私たちデザイナーだってクライアントを選ぶ権利はあります。しかし、その権利を手に入れるためには自分の腕を磨かなければなりません。クライアントから感謝されるような仕事ができるようなレベルになるまでは、じっと我慢も必要なのかもしれません。しかし臥薪嘗胆は長くは続きません。mochikoさんもせっかくフリーランスになられたのだから、一回しかない人生、楽しく生きていきたいですよね。そうであれば、嫌なクライアントとは上手に早めにサヨナラをして、好きなクライアントさんと巡り合う活動を起こしましょう。きっとmochikoさんのことを理解してくれて、mochikoさんのデザインを喜んでくれる人がどこかで待っています。営業活動は僕も苦手なんです。でも、自由になりたければ行動するしかありません。勉強して腕を磨くしかないのです。どうかmochikoさんも頑張ってください。応援しております!
熊谷様の記事の内容、どれも深く共感しました。
私は現在イラストレーターとして仕事をしております。とあるお取引先様が成果物に対してとても好感で、そのイラストを使用した製品がかなり売れていると度々お伝えくださるものの、大量発注の案件ではまとめ割引を期待されており見積もりに対して向こうのご予算が足りないと値下げ要求をされて、とても悲しい気持ちになっています。もともと単価は業界に合わせて気持ち安くしています…
クオリティには納得しているはずで、中間業者もいないのに予算を割いてくれないとなると、安く買い叩かれているように感じます。イラストは全て新規描き下ろしのため、量産できるものとは訳が違うと思います。
予算に合わせたボリュームダウンも打診しますが、受け入れられないことが殆どです。
更に、仕様が決まりきっていないまま進行しているようであとからの追加要望も多く、スケジュール管理に困りますし、ダメ元でも無茶な打診をされることがそもそも蔑ろにされているように感じてしまい辛いです。
こちらの記事を拝見して、こんなにストレスが溜まる案件なら請ける意味もないなと思い、今回限りできっちり納めるものは納めて、同様の案件は今後は断ろうと思えました。双方が納得して、快くお仕事できる相手と付き合いたいですね。
ねぎさん、コメントをありがとうございます。
イラストレーターのお仕事をされていて、ねぎさんのイラストのおかげで製品がかなり売れているのですね。素晴らしいです!
でも、予算をつけてくれず値下げ要求をされてしまうのは、悲しいですよね。
予算がない場合は納品するボリュームも少なくしていただくのが普通なのですが、量も変わらず、追加要求もあるなんて!辛いですね。
「お金がないから1200円の定食を900円にしてくれる?デザートも追加でつけてね。でもあなたの定食とっても美味しいからいつもありがとうね」なんて言われてしまっているのと同じですね。
飲食業界でこんなお客さんが来たら出禁ですけれども、クリエーターの業界では不思議とこのようなお客さんは珍しくありませんよね。
同様の案件は今後は断ろうと決められたのは素晴らしい決断だと思います。きっと手放すことで代わりにもっと素敵なものが手に入ります。僕もそうでした。ストレスを溜めながらそのお仕事の制作に時間をかけるより、ねぎさんのイラストに価値を感じていただき、喜んでお金を払っていただけるクライアントさんを探すためにセルフブランディングに時間をかける方が得策かもしれません。
ねぎさんが双方が納得して、快くお仕事できる相手と巡り会えますように。応援しています!
フリーランスの者です。
今月、凄くストレスだったクライアントとようやく契約が終了します。
この記事に辿り着き、とても心が軽くなりました!
当てはまることが全てで、「あぁ、かなり無理していたのだな。」と感じました。苦しさを乗り越えたら、新しい仕事を勝ち得る勇気が持てますよね。
勇気を、ありがとうございます。
karenさん、コメントをありがとうございます。クライアントにはいろんな人もいるし、フリーランスのデザイナーさんは立場が弱いし、ストレスがいっぱいだと思います。私たちも、デザイン会社を長年続けていると、本当に信じられないようなひどい人もいて、人間不信になる時もありましたし、クライアントを裁判で訴えることもありました。ビジネスなので時には無理をすることも大切ですし、我慢も必要です。しかしそういうストレスを経験するたびにいい勉強になった、素晴らしい反面教師さんだったと、すべてとは言いませんが、プラスに考える余裕が出てくるものです。 再び変なクライアントさんがやってきたとしても「ああ、またきたな!」と心を構え、対処する能力がついてきて、ストレス耐性もついてきます。
karenさんが今回、苦しさをひとつ乗り越えたことは無駄にはなりません。次の素敵なクライアントさんと巡り合えるように勇気を出して頑張ってください。
今年からようやく夢だったグラフィックデザインのお仕事を始めました。いくつかお仕事をする中で、とんでもなく非常識なクライアント様に出会ってしまい、この数日何度も悲しい気持ちになりました。(結局そのクライアント様は未入金にも関わらず私がデザインしたロゴを使用しはじめました…)
しかしこの記事に出会い、どこにでもそういう方はいるもので、しっかりお断りすることも必要であることを知りました。また、そのための勇気もいただけました!まだ駆け出しだから足元見られてもしょうがないと諦めずに、やっと辿り着いたこのお仕事を楽しみながらやれるように自分自身で守っていきたいと思います!
F子さん、コメントありがとうございました。
夢だったお仕事を始められたのですね。
おめでとうございます!
でも世間ではデザインの価値がまだまだ広まっていません。デザイナーの地位も海外と比較して低いと感じています。
だから、時々非常識なクライアントさんに出会います。
お金を支払わずに、ロゴを使用しているなどとは悪質ですね。
ようやく夢だったお仕事を始められたのだから、楽しく仕事をしたいものです。
そのためには素敵なクライアントさんと出会えるための努力が必要です。
非常識な人も中にはいますが、素晴らしいクライアントさんもたくさんいますよ!
F子さんの魅力を高めていくこと、自分の強みを磨いていくこと。
他のデザイナーとの差別化を図っていくこと。そうすればF子さんのことを好きになってくれる人が現れます。
そのためには勉強も必要かもしれませんし、非常識な人には言うべきことをきっちり言える練習をする必要もあるかもしれません。
フリーランスになるということは全てが自由ですから、とても素晴らしいことなのですが、努力は欠かせません。でも好きな仕事だから、きっと努力も楽しめるのだと思っています。
F子さんもどうかお仕事を楽しみながらやれるよう、自分を守れるように力をつけて頑張ってくださいね。応援しています!
「趣味」でリトルプレスを発行したいので、全部やって欲しいと企画の基本設定、編集校正デザイン、求められればアドバイスまでしていました。約一年で刊行したのは2冊。(いま3冊目が校了しようとしながら、一泊出張取材に出て4冊目の準備となっていたところ、)
今回インタビューに同行したところ、あまりにも稚拙かつ失礼な質問が多く、取材対象の方々も居た堪れないような状況で、とても見ていられず、後日意見を求められたタイミングで率直にお伝えしたところ、褒めてもらえるとでも思っていたのか、逆ギレ(?)され、
自分は病み上がりなんだから配慮しろ、言い方がキツい、もっと優しく言って欲しかった、インタビュー内容は事前にシェアしたのだからそのときアドバイスして欲しかった、などと信じられないくらい色々求められて、
急ですが、と先程切られました。
私の人間性を全否定するようなメッセージとともに。(ザックリと非常識であるというような)
私のこと知りもせず、、なぜそこまで言えるのかというほど上から目線で偏った「常識」に基づいて攻撃してくる文面でした。
そして予算は出したくない。
さらにこれまでのデータをよこせ、、
どっちが非常識なのか、、
信じられないくらいの低予算で、知り合いのご縁だったということもありクライアントさんのやりたいという気持ちを汲んでお手伝いしてましたが、
こっちは趣味なんだからそんな高いレベルは求めてない、先方から広告料もらってないからサクッとやりたいと言ったようなことをおっしゃって、、
人の時間とお金を何だと思っているんだろう、、
ワガママの度を超えていて、可愛くありません。
クライアントである前に人であれ、、
デザイナーなのに、経歴上お手伝いできたから応援する気持ちで作業をしていましたが、その結末はあまりにもひどいものでした。
急に背中を刺されたくらいのショックとストレスで吐き気がおさまらず、怒りかどうかもわからない感情で涙が出ました。
シングルで育てている小さい息子を預けてまで同行したクライアントさんの「趣味」、、
デリカシーのない質問や嘲笑に耐えていたこの一年を思い出し、悲しくなりました。
もっとちゃんと仕事させてくれるクライアントに巡り合おう。
そして少し落ち着いたところで
「自分勝手なクライアント」と検索してこちらにたどりつき、、
10年前に既にこのようにはっきり書かれているなんて、書かざるを得ないほどそういったケースに溢れているんだろうなと肩を落としつつも、
元来自分の好きな人たちの好きなことのために役に立てる「仕事」をしたいという気持ちが思い出され、気合を入れ直しました。
ありがとうございます。
チチコ様
コメントありがとうございました。
まさに自分勝手なクライアントさんですね。
たまに人として信じられない方がいらっしゃいますよね。
ひどい言葉を投げつける人は、それを暴力だとは思っていないのでしょう。
ネットの中の誹謗中傷も同じ感覚なのかもしれません。
仕事の上ではお互いに守るべき義務は守り、お互いの権利を尊重すること。
そしてお互いに思いやること。
それができない関係なのであればもうクライアントではありません。
クライアントと言う言葉の意味をご存知ですか?
医者の間ではクランケと言ったり、弁護士の間ではクライアントと言いますが、辞書的には依頼人とか顧客と言う意味ですね。
また、顧客という意味ではカスタマーと言う言葉もありますが、これはふらりと立ち寄って何かを購入して去ってゆく買い物客のようなお客さんのことを言います。クライアントとカスタマーの大きな違いは何でしょう。
僕はクライアントと言うのは保護のもとに守るべき大切なお客様のことだと思っています。
医者が専門知識を用いて患者をケアして守り、健康に導くように、私達もデザインやマーケティングの専門家として、継続的にクライアントさんを保護し、目的の達成に貢献する必要があると思っています。
これは決して上から目線ではなく、そのようなエネルギーを注ぐに値する人でないとクライアントとは簡単に呼ぶ事はできないと感じているのです。
そしてそこには「お金を払ってるんだからやってよ」とか「こっちはお客様なんだから言う通りにしろよ」とかいう関係性はありませんし、そんなこと言われたら全力でケアできません。もちろん、自分のことを医者や弁護士のような人たちと同じだとは思っていませんし、先生だとも思っていません。
たま〜にですが、うちでもとてもこの人には時間や熱意を注げられないと思う人も出てきます。最初はそのことに気がつかない場合もあります。どこかでお互いの歯車が噛み合わなくなってしまう場合もあります。もちろん修復できれば修復しながら良い関係を続けていくことが重要ですが、チチコさんの場合のようにあまりに常識外れな人とはなるべく早くお別れすることがチチコさんのためです。
会社勤めだと上司や同僚は選べませんし、服従させられますが、フリーランスはそこは自由です!
世の中にはそういう変な人もいますが非常に少ないと思ってます。ほとんどの人は普通に良い人が多いですから、滅多に遭わない事故に遭ってしまったと思うことにして、早く次の良いクライアントと呼べる人を見つけることにエネルギーを注いでください。
子育てしながらのお仕事は大変だと思いますが、がんばってくださいね。
チチコさんの気持ちが1日も早く癒されますようにお祈りしております。
同じ想いをされているクリエイターの皆さま、たくさんいらっしゃるのですね。自分だけではないんだ、と勇気がわきました。
私は都内でフリーランスのコンテンツクリエイターとして細々活動しております。今年で6年目を迎えまだまだ若輩者ではありますが、さまざまなお客様とお仕事をする機会が増えてまいりました。
そんな中、所謂「モンスタークライアント」と呼ばれるようなお客様に立て続けに当たってしまい、、、現在弁護士さんをお願いしている最中です。
精神的にも金銭的にもダメージが大きく、自分の働き方に悩みはじめていたとき熊谷様の記事に目が留まり、大変心救われる思いになりました。
今まで「どんなお客様でもプロとして全うし成果をださなくては!」と意気込んでいたのですが、仰せの通り聖職者のようにはいかないものです。。。
こちらの記事には、私がずっと想っていたことがすべて書かれていて、オフィシャルの場ではっきりと表明されていること、すごくカッコイイと思いました。
時間をかけ信頼関係を築いた大切なお客様のためにも、自分のポリシーをしっかりと持ち、常に努力し続け、クライアントはもちろんエンドユーザーにも喜んでもらえるような仕事をしていきたいとあらためて思いました。
このような記事を掲載いただき、本当にありがとうございます。これからも、記事を楽しみにしております。
chillingさん、コメントをありがとうございました!
6年目でお客さんも増えてくると、必ず経験するのが
「モンスタークライアント」との出会いです。
まったくこんな出会いはしたくないのですが、彼らはフリーランスになれば必ずやってきますので、「ついに自分のところにも来るようになったか。自分もなかなか頑張っている証拠だな」とポジティブに考え、ストレスをなるべくためないことをお勧めします。
とはいえ、立て続けに来たり、弁護士さんにお世話になったりするとchillingさんのおっしゃるとおり精神的にも金銭的にもダメージが大きく、凹みますよね。とってもわかります。僕もそうでしたし、このような記事を掲載しているにもかかわらず、今でもそういうおかしな方がいらっしゃいます。
chillingさんの「どんなお客様でもプロとして全うし成果をださなくては!」という意気込み、とても素晴らしいと思います。一方でフリーランスだからこそ、プロだからこそ、自分の大切にしたいクライアントさんやスタッフさんや家族を守るためにも不条理なことを言う人とは仕事をしないと言う決断をしても良いのだと思います。会社の従業員の場合は、モンスタークライアントが来ても勝手に断ることは困難ですから。
chillingさんは時間をかけてお客さんと信頼関係を築いてらっしゃるし、エンドユーザーにも喜んでもらいたいという思いは僕もまったく共感いたします。ビジネスで一番大切なものは「信頼」だと思っています。信頼されることも大切ですが、残念ながら相手が信頼できない人間である場合もあります。その時にはビジネスはうまく行きません。
このような経験は苦しいしとても辛いと思います。しかしこのような経験こそがフリーランスとして成長するための苦い良薬だと思うのです。多くのプロがこのような経験を経てきており、そして乗り越えています。僕もこれまで弁護士さんに何度もお世話になっています。
滅多に手に入らない貴重な苦い秘薬を手に入れたと思ってchillingさんも頑張ってください!更なるご活躍を期待しています!
記事拝読させていただき、とても感銘を受けました。
私は営業職ですが、まさに今
これから取引を始めさせていただこうとする会社が
「お金を払うのだから自分たちが偉くて当たり前」
「自分たちの要望(無理難題)を叶えられなかったらすべてこちらが悪い」
というスタンスに悩まされています。
クライアントの希望には最大限応える責務はあるとは思いますが、このような態度で来られる企業とビジネスパートナーとして良好な関係が構築できるわけがないですし、
「この人たちのために頑張ろう」と思う気持ちが起きません。
双方が気持ちよくご一緒できる関係性がなによりだと実感しました。
はれかぜさん、コメントありがとうございました。
ほとんどの会社は「お金を払うのだから自分たちが偉くて当たり前」というスタンスですね。
しかし「自分たちの無理難題な要望を叶えられなかったらすべてこちらが悪い」という考え方をするような会社とはもうお付き合いする必要はないと感じます。
「企業とビジネスパートナーとして良好な関係が構築できるわけがない」のは、本当におっしゃる通りです。
この人たちのために頑張ろうと思う気持ちが起きるわけないですよねえ。
我慢することでお金を稼げれば、会社にとってはメリットですが、はれかぜさんを始め、従業員としてはストレスですよね。はれかぜさんがフリーランスの経営者であれば、実力をつけてそんな顧客は切ってしまえ!と言いたいところですが、これははれかぜさんの会社の経営者の考え方によってしまいますので、それはなかなか言えません。
僕も従業員を雇用していますが、従業員のモチベーションが下がるような顧客とはお付き合いしないようにしております。経営はすべて経営者によるところが大きいので、営業職のはれかぜさんにとってはなかなか辛いお立場ですね。ダメ元で上司にご相談してみることが良いのかもしれません。頑張ってくださいね!
本日まさに”お断り案件”がありました。
コンサルタントを間に挟んでの仕事ですが、1時間も遅刻をしてきた挙句、数字の提示や改善案、スケジュール提案も行わない、THE無能なコンサルタントでした。
口を挟んで、あくまで自分の意見でなく社長の意向というように話をして、肝心なことは「分からないですぅ~」「私が勘違いしていましたぁ~」と語尾を伸ばし、中身のない話ばかりで全く話になりません。
すべてこちら任せで文句を言う仕事って何なのでしょうか。。
打ち合わせの回数を増やせばお金になるので足を引っ張っているようにしか見えませんでした。
「もっと芸術的センスを爆発させてデザインしてほしい」とのご要望で、完全にデザインを履き違えています。
「具体的に話してきちんとコンサルティングの仕事をして頂けませんか」というと黙ってしまい、打ち合わせが打ち切りに。
随分前の記事ですが、こちらの記事を見て断ってもいいんだと勇気をもらえましたので、思わずコメントをしてしまいました。ありがとうございます!
モコモコさん、コメントをありがとうございました。
しょうもないコンサルですね。「コンサルタント」という言葉に胡散臭さや山師だとかいうイメージがついて回るのはこういう人が少なくないからなのでしょう。
そもそも「もっと芸術的センスを爆発させてデザインしてほしい」と言っている時点で意味不明です。笑ってしまいました。
21世紀も四半世紀を過ぎようとしているのに世の中の認識はまだこの程度なんだなと。しかし笑えませんね!
でもモコモコさんも「具体的に話してきちんとコンサルティングの仕事をして頂けませんか」と、よくぞ言いましたね。素晴らしいです!
黙ってしまい、打ち合わせが打ち切りになるというのもなぜなのか理解できませんが、私たちはクライアントさんのために仕事をしている身ですので、クライアントさんのために良かれという信念があればこのようなコンサルと戦っても良いのだと感じています。
モコモコさんの、プロとしてコンサルティングはどうあるべきか、という信念があればそれをクライアントに伝えるだけでも価値のあることだと思います。
もしかしてこのコンサルは社長の庇護を受けている立場にいて、クライアントさんにも理解してもらえないかもしれませんし、日本のデザイナーの立場は弱いので、その結果どうなるかわわかりませんけれど、戦ってみるか我慢するかはモコモコさんの経営判断です。
僕もクライアント相手に裁判を起こして戦ったこともあります。人生長いので色々経験するのもクリエイティブの肥やしになるのではと感じています。
モコモコさんも頑張ってください。応戦しています!
仰る通りと思います。私も似たような文章を自分のサイトに掲載しています。私は一人で仕事をしている者ですが、クライアントと1on1の密なセッションを行うので、攻撃性のある方を相手にしてダメージを受けると、回復するまで時間がかかってしまいます。それが原因で、何度仕事を辞めようと思ったかしれません。大好きな仕事を長く続けられるために、自分を守るための枠組みは絶対に必要と思います。この記事を読んで、同じような気持ちの人が他にもいらっしゃると知り、安心しました。ありがとうございました。
ももさん、コメントをありがとうございました。
「攻撃性のある方」のせいで何度もお仕事を辞めようと思ったのですね!
本当に辛いですよね。
普通のまともな大人ならば、相手に対して攻撃をするなんてことはしません。
でも、まともじゃない人も広い世の中には確かに存在するのです。
そのような人に来ていただかないように、この文章を掲載しています。
当たり前のことを書いたつもりですが、新規のお客様には「このデザイナーは面倒くさそうだな」と思われるかもしれません。
しかし当たり前のことを「面倒くさい」と感じるのであれば、そんな人からお仕事をいただいては、後々こちらが「面倒くさい」ことになりかねません。
商売やビジネスはお互いに「ありがとう」と言える関係でありたいですよね。
ももさんも似たような文章を自分のサイトに掲載してらっしゃるとのことですがプロフェッショナルだと感じます。
お仕事、楽しく頑張りましょう!