ホームページを持っていない会社はない、と思われるほど、今ではみんな持っているのがあたりまえです。しかし、中身を見てみると「稼いでいる」ホームページは非常に少ないと感じます。
先日経営相談に来られた方のホームページを拝見しました。まだリニューアルしたばかりという事で、確かにデザインは今風で、写真も綺麗です。おしゃれな雰囲気なのですが、そのキレイなホームページからは全く問い合わせがないので悩んでいるというご相談でした。
サーっと見て、「稼げない」ホームページだという事はすぐにわかりました。
商品の説明が十分でない、自社の強みが伝わらない、他社との差別化がなされていない、顧客の感情をつかむコピーがない、情報の出し方や順番も練られていない、顧客心理を考えていない…。
でもとっても素敵なデザインなのです。
プロのデザイナーに依頼して、お金もたくさん払って作ったばかりのそのホームページを、作り直した方がいいですね。というのは酷でしたが、きちんとお話しして、なぜこのままではいけないのか、どうすれば良くなるのかを説明しました。
絶望的な顔をしていました。同情します。
きっとデザイナーも素敵なデザインを作ってあげようと努力をしたでしょう。がんばって自分の仕事をしただけです。しかし、効果が出ない販促ツールはどんなにかっこ良くてもゴミなのです。
経営者はお金をどこに投資するのかを決めるのが仕事です。投資なので、何倍にもなってかえって来なければ、それは投資ではなく浪費です。だから経営者は何を基準にデザイナーを決めるのか、ホームページで大切な事は何なのかを知っていなければなりません。
この相談者はデザイナーに騙されたという気持ちもあるでしょうが、多くのデザイナーはキレイなデザインを作るのが自分の仕事だと疑っていません。そんな人にホームページ制作を依頼してしまうと、反応がないホームページを作ってくれるのはあたりまえ。デザイナーは悪気はないのです。こんな状況はお互いに不幸ですよね。
このような事は毎日当たり前のように起こっている出来事です。経営者の仕事は「決める事」。決断する事の連続です。だから正しい決断ができるために、もっと勉強しなければならないのです。
僕はこのように、悩める経営者のために、役立つ、勉強になるブログをこれからたくさん書いていきたいと考えています。中小企業を元気にするために、僕が知っている事を役立てたい。「稼げる」デザインを提供していきたいと思っています。
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