東京都産業技術研究所主催の「マーケティング実践講座」が始まりました。僕はこの講座の講師の一人として、これから来年の1月までの長丁場をお手伝いします。
一昨年から始まったこの講座は、昨年は「マーケティングデザイナー養成講座」という名前でした。東京都産業技術研究所という施設は、中小企業のもの作りのための専門技術をお手伝いしたり、技術指導をする場所です。どでかいビルの中には何十億ものスゴイ機械や研究設備、製作設備がたくさんあって、職員は技術者みたいに、みんな青い作業服を着ています。
この講座が開かれたきっかけは、日本人はもの作りは得意だし、お金も賭けるけれども、せっかく良いモノを作っても「売れない」という悩みがつきまとっています。良いモノを作れば売れるという時代はとっくの昔に終わっている事に、未だに気がつかない中小企業の経営者がたくさんいます。そこで、「売るため」にはどうしたら良いのか、というテーマにフォーカスを当てたのが産技研のこの講座です。売る力を付けたデザイナーを養成し、そのようなデザイナーに売ってもらえるよう、東京都の税金で運営している講座です。
今年からはデザイナーだけではなく、自社の製品やサービスをどのようにして打ったら良いのか、という経営者もターゲットに入れる事になったので、「マーケティング実践講座」という名前に変わりました。
昨年参加してくれたグラフィックデザイナーはこの講座のおかげで、クライアントが増え、収益があがる人も現れました。何度もリピートして参加してくれるデザイナーもいます。マンツーマンで抱え込んで個別に指導するので講師もけっこう大変なのですが、今回もがんばります。
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