ある海苔やさんのコンサルティングで海苔やお茶の売上がだんだん落ちているといったお話を伺っていた時に、これからはアジアや欧米で売れるにはどうしたら良いかを考えていました。海苔に絵を書いたり、切り絵みたいにして美しい文様を入れた海苔を開発してみるのもいいかもな~なんてつらつらと思っていたのですが、なんと実際にそれをやってしまった人がいました。それも、その商品はアジア太平洋広告祭(ADFEST)」のデザイン・ロータス部門で最高賞となるBESTを受賞したのです。
あ〜!やられたと思いました。みんな同じようなことを考えてはいるんだけれど実行してしまった人の勝ちですね。それも幼稚園のキャラ弁レベルではなく、非常に美しいクオリティの高いデザインで作ってくれました。制作したのは茨城県大洗にある「海野海藻店」という地方の普通の海藻店なのですが、バックにはI&SBBDOという大手広告代理店がプロデュースしているようです。
「Design NORI」と呼ばれるこの商品はレーザーカッターで細かい模様をきざんだ海苔です。ありそうでなかった商品ですね。ドラえもんの顔の海苔はあったような気がしますが、このレベルのものは見た事無いですね。
「Design NORI」は世界から注文が舞い込み、生産が追いつかないほど売れているそうです。まだまだ生産コストも高く、小さな正方形の海苔が840円もする。しかし新しい日本食を研究している料理人はこんな食材があったら目を輝かせていろんなメニューを考えるのだろう。
今までの常識をぶち壊すようなアイデアをリスクを取って実行してしまうこのプロジェクトには感心しました。それも中途半端ではなく、デザインもすごく気を使って美しい。海外の人気のほうが高いそうです。
日本の良い商品とハイテク技術を融合させればいろんなことができるのはみんなわかっている。しかし実行するかしないかは大きな違いだ。そして、商品力にとって欠かせないのはデザインの力です。このアイデアをどのように魅力的に魅せるのかは、パッケージやロゴや広告のデザインが非常に大きな役割を担っています。
僕も考えていたんだけどな〜、悔しいな〜なんて言ってみてもダメダメです。
詳しい記事はこちら→Rocket News 24 http://rocketnews24.com/2012/04/25/206560/
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