JAGDAは日本グラフィックデザイナー協会という日本最大のデザイン団体です。僕はそこの正会員なのですが総会には始めて参加してきました。
六本木のミッドタウンに本部があり、デザインの展覧会も開催されています。総会も150人もの人が集まり、収支や予算の報告、各委員会からの報告など、粛々と進められていました。毎年の収入が一億円を超えるほどの組織で、びっくり。この不況でデザイナーもなかなか大変な時期に、毎年200人前後の会員が増えているそうです。
総会の後は、1965年に開催された「”ペルソナ”の時代とグラフィックデザイン」というトークイベントがありました。横尾忠則、永井一正、和田誠、宇野亜喜良、細谷巌、勝井三雄氏6人の大先生が60年代のグラフィックデザイン会を振り返るというイベントでした。
みんな僕が学生の頃にあこがれの人達で、いまではすっかりおじいちゃんになってしまったけれども、元気いっぱいの思い出話トークで会場を沸かしていました。田中一光、亀倉雄策、福田茂雄、木村恒久氏はすでに亡くなっており、それが何とも残念というか、時代も変わっているのだとしみじみ感じたり。
懇親会のパーティーでは決して広くない部屋に100人以上ひしめき合って、こんなに人口密度の高いパーティーは始めて。ワンワンうるさくて人の話がかき消されてよく聞こえないので、大声で話していました。半分近くは学生?と思われるほどの若い人が大勢いました。
ここは山手線のホームか?野外コンサートか?と思うほどの人
パオスの中西元男さんに、デザインマネジメントのお話を聞かせていただいたり、今僕が一番好きなデザイナーの佐藤卓さんとお話しさせてもらったり、服部一成さん、広村正彰さん、松永真さんなどなど、酔った勢いで手当たり次第に自分の好きな方に声をかけて、お話しさせてもらいました。
優れたデザインを作っている著名なデザイナーとお話しさせていただくことによって、その人の考え方や意外な一面が見えたりしておもしろいのですが、しかしいつもパーティーの後にはなんとも落ち込んだ気分になる。
「俺、何やってんだろう」的な気持ち。
焦る気持ち。
名刺をもらって喜んでいる場合じゃないだろ!と、もう一人の自分が白い目で自分を責めているような、そんな気持ちになる。
まあ、人は人。自分は自分。とちょっとやせ我慢しながらも、明日から自分の仕事をがんばろう。
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