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国民文化祭のロゴマークは高すぎるのか?テレビの取材を受けました

TBSの朝の情報番組の「ビビット」から突然取材の電話がありました。

「奈良の国民文化祭のロゴマークが高すぎると、市民団体から訴訟が起こっているのですが、ロゴマークがどのくらいの価格なのかを取材させていただきたいのですが。御社だったらこのロゴマーク、いくらくらいするのでしょうか?」

という質問の取材を受けました。

「ロゴマークを使う組織や、用途、使い方や使用する期間、規模によって様々違うのですが…。国民文化祭の内容で考えますと、自治体は税金ですので、遠慮して50万円から100万円くらいでしょうか。」

と答えました。ロゴマークの価格の設定の方法として、ロゴの使用する目的、使用する期間、使用するイベントの規模や重要性によって様々違ってくることを説明しました。

今回この価格になる理由は国民文化祭は日本全国的なイベントであること、皇室の方も参観し、今回で32年も続く行事であること。お金は観光収入が多そうな奈良県への請求であること、開催は1ヶ月だが、広報やキャンペーンなどで1年間使用すること、様々な展開ツールに利用されること、などを鑑みれば、そのくらいになると思ったのです。ロゴのデザイン料金はロゴデザインの開発作業の料金だけではなく、そのビジネスにどう貢献するのか、その背景も料金に関係してくるのです。そこらへんがわかっていないので、市民団体はロゴなんて「ただの絵」なのに540万円かかるなんて!とアホなことを抜かしているのです。ロゴのデザインは非常に重要なビジネスツールなんです!5万円なんかでコンペすんな!と言いたい。

「さらに、もし著作権の譲渡などがあれば、デザイン料金の3倍から5倍くらいになってもおかしくありませんので、300万円くらいになりますね。」と答えると、さらに興味を持ったらしく

「明日の放送で、電話の音声を使わせてもらっていいですか?また後でお電話します。」と言って、電話が切れました。後ほど電話がかかってきて、「音声は使用しない方向になりました。ご協力ありがとうございます!」ということになり、ホッとするやら、ちょっと残念やら。

他のデザイン会社はどう答えたのだろうか。興味があるし、コメンテーターはなんていうのかな?テリー伊藤さんには「高くないよ、そんなの!」と怒ってほしい。明日の放送が楽しみ。

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デザイン経営
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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