国立大学法人 弘前大学主催、青森経済同友会後援の「弘大じょっぱり起業家塾」という、起業家育成の講座があります。毎年行なっていて、青森の若い起業家を国立大学が主催で行なっている事業です。今年の第4回目の講義「マーケティング志向の事業計画」というテーマで登壇させていただきました。
起業するにあたり、やはり最初に必要なのは経営の設計図である「経営計画書」です。「経営計画書」の書き方は様々な書籍が出ているので、それを見ればなんとなく完成することが可能です。
しかしどの本を見ても「計画は立派にたてられるけど、ではどうやって、その計画が実現するのか?」と思ってしまうのです。
その方法はどんな本にも書いていません。その方法とがマーケティング戦略を仔細に立てるということだと考えます。「経営計画書」の書き方の本の中にもマーケティングを考える、のような項目はありますが、マーケティング戦略の立て方までには及んでいません。それだけで、1冊本が書けてしまうので、仕方ないのでしょうね。
ということで、その「マーケティング志向の事業計画」というテーマを弘前大学の森教授にご依頼されて、90分間お話しさせていただきました。森先生は経営学部の先生ですが、ちゃんとわかってらしゃるなあ。マーケティングやデザインの重要さを。デザインの話なんかをしている経営学部はまだまだ少ない。東大、慶応大、とごく一部の大学しかありません。
経産省が今年の5月に「デザイン経営宣言」というレポートを出しました。これは歓迎されることなのですが、何を今更といった感が私にはあります。何十年も前、通産省の時代から同じようなことを言いつづけているのを知っているからです。経営にデザインが活用されるべきことも今回の講義では強調させていただきました。
起業する時点から、経営にはマーケティングやデザインが重要であるということをわかっていただきたいと思っています。
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