3つめは親しくない人からは高いものは買わないという事です。
安いもの ならばそんなに神経質になりませんが、高いものはリスクが生じます。
失敗したくないのです。だから人の紹介や世間で評判になっているもので あれば安心して変えるのです。
あなたの商品やサービスが世間で噂されるほどのものであれば良いのですが、 なかなか難しいですよね。 そういった場合はお客様と時間をかけて仲良くなるしか方法はありません。
親しくなるためには お客様にメリットのある情報を提供しながら接触頻度を増やすことです。その場合、決して売り込まない事が大切です。逆の立場 だったらいやですよね。
しょっちゅう売り込みにくるセールスマンとか、買ってほしいと連呼する DMとかはうざいだけです。
人のコミュニケーションには段階があって、ギリシャ哲学のエトス、 パトス、ロゴスの順番で築かれると言われています。 エトスは個人の信頼性、パトスは感情移入、ロゴスは理論。
まずは信頼されなければこちらを向いてくれません。次に感情移入 してもらうこと。それを経て最後に、理屈や話、つまりセールスの話を聞いてくれる。という 順番で関係性が築かれます。
最初っから初対面で、ロゴス(商品説明)をまくしたてられても聞く耳を持たないのは想像できますよね。
初対面で「僕はこんなに収入が あって、趣味がこれこれで、優しい性格だから結婚してくれ」なんて 言われてもどん引きです。しかし、ビジネスではほとんどの方が これをやっちゃっているのです。
さて、ここまで3つのポイントをお話ししてきました。
あなたの商品、サービスならではの他にない価値をきちんと 伝え、それを購入すればどのように幸せになるのか、どんなメリットがあるのかを伝え、信頼を築き、好きになってもらい、心を許してもらうまでお付き合いする。そうすればお客様は多少高くても、場合によってはどんなに高くても買ってくれるはずです。
その時に、ポイントになるのがデザインです。なぜなら、デザインというのはホームページでも、チラシでも、見た瞬間にあなたのビジネスの印象を決めてしまうからです。例えてみれば人の身なりと同じです。
だらしない格好で、不潔な感じのアホっぽいしゃべり方をする営業マンの言う事は最初から拒否反応を示します。どんなにあなたの商品やサービスの価値を熱く語っていても信用されません。 デザインはあなたのビジネスの品格や信頼感、たたずまいを表すものです。
どんなに今までお話してきた3つのポイントを実行しようとしても、お客様 がこちらを振り向いてくれるのか、拒否されるのか最初のフィルターがデザインなのです。