「中小企業」という言葉の響きをどう感じますか?
大企業は輝かしく、社員は皆エリートで、中小企業はお金がなくて、低い学歴の社員ばかりで人手不足。大企業は給料高くて5時に帰れるけど中小業は残業が当たり前で、ブラック企業も多い。
そんなイメージを持つ人は少なくないと思います。しかしその大企業は日本の会社全体のたった0.3%しかないのです。つまり、中小企業は日本の99.7%を占めているのです。
はたして99.7%の会社が皆そのようなイメージの会社であるはずがありませんよね。
中小企業の定義
日本の会社のうち、中小企業と呼ばれる会社とはどんな機銃でそう呼ばれるのでしょうか?下記の表のとうりにちゃんと決められています。
各業種で資本金の額、または従業員の数がどちらかであれば中小企業と認められます。二つとも該当する必要はありません。
ただし、この中小企業の定義は、中小企業政策における基本的な政策対象の範囲を定めた「原則」であり、法律や制度によって「中小企業」として扱われている範囲が異なることがあります。
また、法人税法は資本1億円以下の企業が中小企業とみなされ、税金が優遇されます。
このうち、小規模企業というのも基準があります。
こちらは、資本金の基準はなく、従業員の人数のみで判断されます。
中小企業から小規模企業を差し引いた会社は中規模企業と呼ばれます。
例えば小売業で資本金300万円で、従業員が6人いれば、もう中規模企業なのです。
建設業で資本金5億円あっても、従業員が5人なら、中規模企業となります。
建設業で資本金5億円で、従業員が301人なら、大規模企業となります。
なぜ、このように決めているのでしょう。それは、助成金をもらう資格があるかないかをこの表に照らし合わせて判断するからです。規模の小さな会社だけ申請できる助成金もたくさんあります。
さて、日本の会社は中規模と小規模とどちらの規模の会社が多いと思いますか?
答えは次の記事でご覧ください。