デザインのうら・おもて、まんなか

潜在意識へ語りかけるもの

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年明けにブログを書いてからずっとばたばたして、あっというまに春です。

花がすべて落ちて、茎だけになっていた胡蝶蘭が、最近再び花をつけました。

花が全部なくなってからおよそ10ヶ月。
あげていたのは水だけ。
あとは直射を避けながらも日光で明るいところに置いていただけ。
それでも新しい芽が伸びて、つぼみがふくらみ、ついに先週の初めに咲いてくれました。

芽は結構早い時期に出始めていましたが、それから長いことちょっとずつの成長しか見られなかったので、咲かないで終わっちゃうこともあるのかなと思いつつただ見守り数ヶ月。
つぼみがどんどん膨らんで、ついに花が開いたあとで調べてみたところ、胡蝶蘭の自然開花時期は4月〜6月だそうで、あーこの子はこの時期に咲く予定で、着々と準備を整えてたんだなあ…と孫を見るような気持ちで感動しました。孫いないですけど。

私は長いこと花屋で働いていたんですが、ほぼ切り花専門のようなものだったので、鉢物の知識はほとんどありません。
しかも胡蝶蘭に対しては苦手意識がありました。
高額で繊細な花です。花が1輪でも落ちたらだめだからすごく気を使うし、その分場所をとるし、配達するときは振動や衝撃で花が落ちてしまわないか怖いし…。「まあ華やかではあるよね(あまり関わりたくないけど)」という見解でした。

なのに。
自分がお世話してると、しかも咲いたのを見ちゃうと、もう可愛くしか見えないんです。世話といってもたいしたことはなにもしてないのにもかかわらず。
愛着とか責任とか、不思議と感じてしまうものですね。
ほっこりしました。

 

胡蝶蘭が会社設立や開店新築などのお祝いに重宝されるのは、華やかな見た目とともに、花が蝶々の形に似ていることから、「幸せが飛んで来ますように」といった意味が込められているそうです。
花は具体的に何かしてくれるわけじゃないですけど、華やかなものや可愛らしいものが近くにあるだけで、明るい気持ちになったり癒しになったりってありますよね。
あと、「癒されてる」って実感を伴わなくても、気持ちや体に、なにかしらの小さな変化を起こしていたりもするんじゃないかな、と。潜在意識に語りかけるような感じで。
限界だと思ったけどあとちょっとがんばってみようとか、落ち込んだ気分が和らいだりだとか。
そういった小さな良い変化は、大きな成長を促したり、大きな成功のきっかけになったりすることもあるのでは?

社長いわく、デザインも、潜在意識に語りかけるものだそうです。
理屈じゃなく、なんとなく、「いいな」「これは自分に合ってるな」って思ってもらうためのもの。
理屈じゃない気持ちほど強くて覆りにくかったりしますよね。
その気持ちを引き出すのがデザインの役目らしいのです。

私も、胡蝶蘭のような、そして胡蝶蘭よりも具体的な目的と戦略を持った「幸せが飛び込んでくるよう」なデザインができるよう精進したいと思います。

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