デザインのうら・おもて、まんなか

伝えたいことが伝わるデザインを作るためには

デザイン案を考えてうんうん唸っているうちに、だめな方向に行ってしまうこともあります。

 

「これさー、デザインのためのデザインになっちゃってない?」

これは、社長にとあるデザインラフを見せてこんなのどうでしょう?と相談した時に言われた言葉です。

これだけ聞くとわけがわからないですよね。

どんな状態だったかと申しますと、あるものを表現しようと必死になってしまって、ぎこちないデザインになってしまっていたというか…一番大事なものが欠けたデザインになってしまっていたんです。

 

 大事なもの、それは最終的にそのデザインを受け取る人々がどういう印象を受けるのか、ということ。

ついつい他のことに強く気が向いてしまって、その部分への配慮が甘くなってしまっていたのです。冷静になってみれば、確かに今回の仕事にそぐわないデザインになってしまっていました。

 

そのデザインを受け取る人の気持ちに対して、上辺だけで向き合っていたような、そんな状態。

 

考えることはたくさんあっても、そこがぶれてしまってはだめですよね。

一番ぶれてはいけない部分だと思います。

デザインのためのデザイン、ではなく、受け取る人のためのデザインを作らなくては。

そんな大切なこと、知っているのに、必死になっていたら見失っていました。

 

 

 社長いわく、デザインには、2本の大きな柱があるとのこと。

 

ひとつは、テクニック。造形的な技などの、デザインを作り完成させる技術。

もうひとつは、思想。コンセプトや目的などの、そのデザインである理由、込められたメッセージ。

 

テクニックは「デザイナー」の仕事として誰もが思い浮かべるであろう、ビジュアルをつくる作業ですが、そのビジュアルにするには、その基盤となる思想(理由)がしっかりとあることが大事なのです。

 

思想無しで作られたデザインは、もちろんノイエでは許されません。

キレイなだけのデザイン、かっこいいだけのデザインではだめなんだ!と社長がいたるところで口にしているあれです。

でも思想があればそれでいいのか、っていうとそれは「デザインされていない」ってことになるんじゃないかと思います。

 

 

そもそも、デザインってなんなのでしょうか。

デザインという言葉は広義すぎるので、ノイエが主に扱っている「グラフィックデザイン」について、検索してみるとWikipediaにはこんな風に書いてあります。

 

グラフィックデザイン(英: graphic design)
主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこと。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/07 18:26)

 

情報やメッセージを伝達するためのデザイン。

つまり、グラフィックデザインは「伝えたいこと」が明確にあって、それをいろんな色・形・書体・写真などを駆使して、正確な情報が効果的に伝わるように作られている、ということ。

 

「伝えたいこと」は文字にできる情報だけでなく、イメージや印象だったりもします。

どんなデザインが、それを受け取る人(や社会)からどのような印象をもたれて、それによりどういった効果を出せるのか、デザイナーは持てる知識や技術を総動員して必死に考え、作ります。

 

「伝えたいことが伝わる」ことが第一。

テクニックだけでは中身が無く、思想だけでは人の心を動かしずらい。

ではそのふたつが同時に同じ強さで主張できたら?

それってなんかすごく効果的なデザインになる気がしませんか?

  

 

でもこれがですねー

まーーーーーむずかしいんですよね(´・ω・`)

いつもあたまぐっちゃぐちゃになりながらうんうん唸って考えています。

方程式の通りに段階を踏めば必ず正解が出て来てくるような仕組みでもあればいいんですが、ないですし。

デザインの正解はひとつじゃないんですもんね。困る。

 

ただ、社長や先輩デザイナーに相談したときにひしひしと感じるのは、経験やそれによって得た知識・感覚がいかにデザインやそのプロセスに効いているかということ。

デザイナーって技術職というか、職人というか…こつこつ積み上げていく仕事なのだなと思います。

 

私はまだまだ積み上げの足りないもので、しょっちゅう道に迷って立ち止まって焦って走ってやっとたどり着いて、と大騒ぎですが、早く自分なりの歩き方を覚えて、抱えた荷物を落とさず、道端にあるいろいろなものに気づき拾いながら目的地を目指せるようになりたいと思います。

 

 

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