ただかっこいいだけのデザイン、ただきれいなだけのデザインはだめなんだと、弊社社長が何度も何度も説いておりますが
場合によって、それにはひとつだけ例外があるそうな。
それは、「圧倒的な美」です。
もうだれが見たってすごくすごく良い!超絶美しい!
めちゃくちゃかっこいい!
うわっ!きゃー!
ってやつだそうです。
多くの人の目を一瞬で引きつけ、印象に残って消えない。
そこに理屈なんかなくったって、とってもキレイで、好きになってしまうもの。
心を奪って離さないもの。
もうあれですね、恋ってやつですね…
でもこれ… 一番作るのが難しいやつですよね。
だって「恋はするものじゃなく落ちるものだ」ってV6の岡田くんも言ってましたし(台詞)。 ※映画「東京タワー」原作:江國香織さん
思いっきり背中を押すドン!でも、軽めにトン。。でもいいので、老若男女たくさんの人を恋に落とすような美しさ・かっこよさのインパクト。
それがあったら、たくさんの人がそれを見て、興味を持って、自然と情報を受け取ってしまう。デザインの目的、ほぼほぼ達成です、やったー!
でもその、やったー!ってなるまでにきっと相当なプロセスと予算、かかりそうですよね。
あとデザインというよりはアートの領域だそうです。
アートの力によって生きているデザイン、って感じでしょうか。
それって割と博打な部分も大きいのではないかと思うのです。
恋するかしないかなんて、出会ってみないとわからない
だからそこは、いろんな部分で余裕がある大企業くらいしか目指しにくい領域なんじゃないかと。
「うん、どれもキレイです」
作ったもの見せた時に社長によく言われる言葉ですが、これは褒めてるようで軽くdisられています。
言葉尻の「す」のあとに「が」がくるんです。
キレイです、が、これで何が言いたいの?、と。
伝わってこないよ、と。
グラフィックデザインは、情報を伝えるための「論理的手法」だよ、と。
伝えたいことを、伝えたい人たちに、しっかりと伝えることができれば大正解で。
そこに【必要不可欠】なのは伝えるためのしくみで、圧倒的な美しさでは無いし、場合によっては美しいってことが邪魔になることもある。
伝えたいことを伝えるためのデザインを作る為に、私たちは日々、これをこうして、あれをああして、と試行錯誤しながら戦略を錬り練りデザインしています。
芸術的というよりは、実はとってもロジカルな仕事なのです。
でも。
個人的にはいつかきっと、伝えたいことを伝えたいひとに伝えるための、「圧倒的に美しい」デザインが作りたいな〜と思っています。
そのためには日々の積み重ねですね。経験と勉強を重ねて、いつかそこに到達する予定です!予定は未定ですが。
ちなみに、冒頭で「場合によって」と書いたのは、いくら美しくても企業の目的とまったくずれた使い方しかできないものはだめだろうなと思うからです。
でもそんなものさえねじ伏せる神的な美しさやインパクトもあるのかなー…。どうなんでしょうか?
個人的にはいろんなものねじ伏せちゃうくらい、綺麗!やばい!って思うものがたまにありますが、多くの人に共感されるかといえばそればまた別ですし。
この記事を読んでくださった皆さんは、思いっきり心を動かされるような美しいものと出会ったことはありますか?
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