私たちが普段、色を表す時は
「薄い色」「明るい色」「暗い色」「鮮やかな色」「濁った色」など、その色が持つ印象で色を表現しています。
このように、色には様々な印象やイメージが存在します。
その中で、色相が違っても同じようなイメージを持つ色があることを、ご存知でしょうか?
たとえ色相が違っても、明度や彩度が似ていれば、そのイメージや印象は共通のものになります。
PCCSでは同じような印象やイメージを持つ彩度・明度の領域をまとめて
「トーン」または「色調(色の調子)」と呼びます。
PCCS(日本色研配色体系:Practical Color Co-ordinate System)は、一般財団法人日本色彩研究所が、カラーハーモニーの問題をシステマティックに解決することを主な目的として開発し、1964年に発表したカラーシステムです。(PCCSのトーン→https://www.sikiken.co.jp/pccs/index.html)
有彩色は各色相ごとに、12種類のトーンに分類されます。
無彩色は灰色を「高明度」「中明度」「低明度」の3種類に分類したものに、ホワイト(W)、ブラック(Bk)の2種類を加えて、5種類に分類しています。
PCCSの、この色相とトーンをイメージごとに組み合わせ、表示したものを、ヒュートーンシステムと呼びます。
ヒュートーンとは?
色相=「Hue(ヒュー)」と、明度・彩度=「Tone(トーン)」のことです。
また、有彩色のトーンは「純色」「明清色」「暗清色」「中間色」に分ける事もできます。
カラーで見てみると、このような感じで分かれています。
トーンのイメージ
各トーンにはそれぞれのイメージを表す名称がついてると書きましたが、
それ以外にも、「冷たい」や「落ち着いた」などの、共通するイメージがあります。
このイメージは、配色の際に参考にすると役に立ちます。