企業やブランドイメージを高めるために、視覚的な要素をコントロールして、社会とより密なコミュニケーションをとるためのシステムです。
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CIブームというのがかつて80年から90年にかけてありました。大手企業が軒並みロゴマークやシンボルマークを変えたりしていましたが、CIの考え方は根付かずブームとして終わってしまったように思われます。なぜバブルが崩れると同時にブームとして消えたのか…。理由のひとつにコストがかかりすぎる割には効果がなかったという印象があるからだと考えられます。
ブランドの確立には、マインドアイデンティティ(理念)・ビヘイビアアイデンティティ(製品、サービス)・ビジュアルアイデンティティ(イメージ、デザイン)の3つの要素が必要です。ロゴマークを変えれば業績がアップするというものではなく、シンボルマークを作ることはこの中のひとつの要素でしかすぎません。ロゴマークを変えても経営やサービスに手を抜いては効果が出ないのは当然といえましょう。
しかしマインドとビヘイビアが確立されている会社がビジュアルに力を入れて急成長した企業もたくさんあります。本質をしっかり押さえられたCIシステムは社内の人間を活性化させ、ビヘイビアやマインドを変えてゆく力を持っています。人間が外部から受ける知覚はその80%が視覚からであり、それゆえ視覚的な要素によって人は潜在意識の中に企業やブランドに対するイメージを作り上げてしまうのです。そのためビジュアルアイデンティティのデザインは企業やブランドイメージを高めるために、視覚的な要素をコントロールして社会とより密なコミュニケーションをとるための大切なシステムなのです。
そもそも、なぜCIシステムが必要なのでしょうか? CIは企業のイメージを高めるために視覚的な要素をコントロールして、企業のアイデンティティやサービスのイメージを向上させ、社内の人々の志気を高め、社会とより密なコミュニケーションをとるためのシステムです。人間が外部から受ける知覚はその80%が視覚からであり、それゆえ視覚的な要素によって人は潜在意識の中に企業に対するイメージを作り上げてしまうのです。このように考えると企業のCIのみならず、会社案内のデザインやホームページのデザイン、サービスや製品の広告、パンフレットのデザイン、展示会におけるブースやパネルのデザインにおいてどのデザインもいい加減であってはならないのです。特に最近では企業がホームページを持っている事が当たり前になっていますが、デザインが悪いホームページは企業の印象を悪くして信用さえも損ねてしまいます。わかりにくいホームページでは情報提供の意味がありませんし、何度もクリックしなければ観たいページにたどり着かない構成やブラウザーの指定、プラグインの要求、不要な音楽の再生など情報提供の本来の目的を外れてしまったサイトが見受けられます。有力な顧客は情報を得るために、同業の企業のホームページを見比べることが日常茶飯事になってきています。印刷媒体ならば送付しない限り目に触れることはありませんが、ホームページは印刷媒体と違って不特定多数の人々や、ライバル会社の人にいつでも自由に「見られてしまう」媒体なのです。ホームページの企画・制作・管理を専門家に依頼する意味は、このようなノウハウが必要でイメージに影響を与える重要な媒体であることに気がつかなくてはなりません。もちろん企業活動の中で製品やサービス、価格設定や、社員の態度によって業績は変化してきます。しかし同じようなサービスや製品で他社と競争する場面で、このイメージのチカラというのは大きく人を動かすものなのです。時には多少価格が高くてもイメージの良いお店や企業の方を選んでしまうといったことはよくあることです。
企業は経済活動を行っていく上で、経理や法律の専門知識と技術を持つ会計士、税理士、弁護士を携えています。これと同じ考え方で顧客や社会に対してのビジュアルコミュニケーションの専門家である顧問デザイナーを専任で持っている企業は他社と差をつけて競争に勝つ機会を増やしていくようになるでしょう。その企業が世の中に対して発信するすべてのものをCI理論の中で把握し、統一感を持ったイメージでまとめ、デザインのクオリティのばらつきを防ぐといったことが可能になるからです。今の時代経営努力が優先でデザインは後回しと考えるのではなく、いかにクオリティの高いコミュニケーション活動をしていくかも同時に考えていかなければ、生活者への信頼や顧客の獲得は難しくなっていくでしょう。