被告

ご発注にあたって

弊社の制作物の著作権

■弊社で作成したデザインは弊社の著作物であり、著作権は弊社にあります
よくあるのは、「デザイン料を支払ったので、著作権も一緒に移った」と間違われる場合です。そのデザインを弊社に無断で他の色々なツールに使用したり、色や形を変えて使用することはできません。

 

■デザインの使い回しはしないでくださいね
例えば、「カタログで作ったデザインをポスターにしたいのでデータをください」というようなご要望がごくまれにあるのですが、カタログのために作ったデザインはポスターのために作ったデザインではありませんので、再利用する場合には「二次使用」とよばれ、「二次使用料金」が発生します。金額は使用される媒体の露出度や重要度によって違いますが、およそデザイン料金の33%から70%の間になります。ホームページの場合は重要なツールなので50%以上の価格になります。
カタログで作成した図版を、勝手にデザインを変えてポスターに使用することなど無断で修正・変更、アレンジはできませんし、法律で禁じられています。

このことは弊社だけでなく、全てのデザイン会社に言えることです。デザイン会社だけではなく、作家やプログラマーやイラストレーターなどのアイデアを売っているビジネス全てに言えることです。

 

■版下データはお渡しできないのです…
著作権の問題でアレンジが簡単にできてしまう版下データはお渡ししておりません。
文字や図版を差し替えてご自分の会社で印刷や増刷をしたりすることもできません。
デザイン会社にとって版下データは「金型」と同じようなものです。
データが必要な場合は「買い取り」をしていただいております。
買い取り価格は状況やクライアント様の会社の規模(資本金)によりますが、デザイン料金の5〜10倍程度になります。

著作権ごと移行して色々なツールに使用したい場合は「著作権の買い取り」ができます。しかし、その場合でもデザインを勝手に変えて使用したり、アレンジすることはできないことになっているのです…。
様々なツールに展開したいのでいちいち二次使用料を支払う手間やコストを押さえたいという場合は、データを買い取りしていただくことも可能です。
しかし、修正がある場合は修正の依頼をしてください。デザインの変更や大幅な修正でなく、文字の修正のような簡単な修正であれば修正料金は数千円程度ですので、買い取りしていただくよりも、修正をご依頼くださった方が経済的です。

「印刷は自分の知っている安い印刷会社を使いたいからデータをください」
「増刷のたびに印刷料金に手数料が乗っかってくるのは嫌なのでデータをください」

という場合もあります。

この場合にはアウトラインした印刷入稿用のデータを納品いたしますが、版下データ作成料金と、データの譲渡の料金がかかります。データの譲渡の価格は、デザイン、制作費の3〜5倍です。アウトラインしていないデータはお渡ししておりません。

■2015年に、版下データに関して、あるクライアントとトラブルになりました。
版下データをくれると思っていたのに、くれないのならば、お金を支払わないと言い出したのです。弊社はトラブルになるのは本意ではありませんので、版下の譲渡も条件付きで(クライアントが主催するセミナーへの参加)承諾しました。しかし、さらに著作権も無料で欲しいと言い出したのです。デザインの納品から11ヶ月以上もこちらから交渉を試みたのですが、返信もしてくれず、複数の弁護士に相談したところ、悪質なので訴えた方が良いという話になり、内容証明郵便にて督促状を送ったうえで、支払いがなければ訴訟を起こす旨を伝えました。それでも態度と主張を改めないので、やむなくクライアントに対し、東京簡易裁判所において民事訴訟を起こしました。結果はもちろん弊社の勝訴です。裁判官も判事もこのクライアントの主張に対し、あきれていました。

もしもこのクライアントが若い経験の浅い人や、ある分野での職人的な人で、世の中の事をあまり良く知らないという人だったら、こちらも訴訟は起こしていなかったでしょう。しかし、このクライアントは自分の会社を10年も経営し、中小企業診断士の資格も持っている50過ぎのいい大人です。中小企業診断士の試験は難関国家試験であり、試験科目には経営法務の科目として著作権や知的財産は重要頻出論点のはずなのですが、こういう人ですら、著作権に関して理解が及んでいないのは、本当に残念な事です。

訴訟において請求したデザイン料金はたったの20万円です。この程度の金額のお金が欲しいから訴訟を起こしたのではありません。デザイナーとしての権利をないがしろにするような人を放っておく事は、この業界に対しても良い影響は与えませんし、この事は弊社だけの問題ではなく、デザイン業界全体の問題でもあり、物を作る著作権を持つ人たち全体を包括する問題だと思ったのです。後日、この訴訟に関しては詳細なレポート記事を書くつもりでいます。この訴訟の経験を、広く社会に伝えることにより、デザイナーをはじめ、物を作る著作者のためにも、そして著作権に関して理解が及ばない人たちに対しても、著作権に関して考えてほしいと思っています。

 

■ロゴマークに関して
ロゴマークに関しては、その性格上様々な販促物やツールに使用していただくことは可能です。デザインのアレンジはできません(あまりしないと思いますが)。
様々な印刷物に使用できるように、Adobe Illustratorのデータを納品いたします。

■キャラクターに関して
キャラクターに関しても、その性格上、様々な販促物やツールに使用していただくことは可能です。しかしキャラクターのポーズや表情を変えたりすることはできません。キャラクターは、最初に複数のポーズを決めて納品するのが通常行われています。マニュアルがあって使用方法がCIのような扱いになっている場合も見受けられます。

どうも、「できないできない」といった堅苦しい話で大変恐縮なのですが、これらのことは弊社だけではなく、全てのデザイン会社共通のことなのです。
そしてこれらは弊社が決めたことではなく、日本の法律で決められていることですので、ご了承ください。

以前、このようなご説明をさせていただいても「日本の法律がおかしい!」と言ってご理解してくださらなかったクライアント様がいらっしゃいました。数百万のお仕事でしたが、泣く泣くこちらからお断りし、残念ながらお取り引きは遠慮させていただきました。

今まで、著作権の話を明確にするデザイナーが少ないのであやふやになっている場合が多く、トラブルになっています。

クライアント様とは気持ち良く末長いおつきあいをしたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いたします。

その他、著作権に関してご自分で調べる場合の参考サイトをご紹介しておきます。
文化庁オススメの教材 『映像で学ぶ著作権』
社団法人著作権情報センター「著作権Q&A」
はじめての著作権講座 (社)著作権情報センター
デザインの著作権 JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)

ユニクロ「UTme!」利用規約の「著作物に関する全ての権利を無償で譲渡」や「著作者人格権を行使しないことに同意」はなぜダメなのか?(鷹野凌氏のブログより

このような方はお仕事をお断りさせていただいています

 

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