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平気でうそをつく広告、ホームページに騙されてはいけない!

広告の世界は、嘘がたくさんあります。昔広告のデザイン制作会社に勤めていた頃、広告の仕事を数多く手がけました。いかに自社の商品やサービスが素晴らしいのかを広告やパンフレットで伝えるお手伝いをしていますが、嘘やでっち上げ、または6しかないものを10に盛って語ったり、15に見えるようにデザインしたり、そんな事は日常茶飯事にありました。あってはならない事ですが、結構当たり前にあるのです。それが嫌になって、広告会社を辞めてメーカーのデザイン部を選んで転職したのです。

しかし今だにホームページを見ていると、「これはインチキだな」という記事やデザインがたくさん見受けられます。特に多いのが「お客様の声」の写真がレンタルポジを使用して、つまりでっち上げのうそのお客様の声を記事にして、信用を得ようとしているサイトです。例えば、こんな感じです。
是非、画像をクリックしてでっち上げた、白々しいお客様の声を読んでください。

うそ4

マンションの管理会社のホームページ。2番目のおじさんは管理組合の理事らしい。

うそ3

業務システムの出張サービスのホームページ。上から3番目のおじさんはどこかで見た事が…。

うそ2

デザイナー派遣会社のホームページ・さっきと同じおじさんが、アジアでIT会社を経営しているらしい。こんなでっち上げのデザインを作るデザイナーを派遣するのか?

うそ1

保険会社のホームページ。これも同じ人だが、これはお客様の声ではなく、50代の人向けのプランのご紹介ページなので、イメージ写真として扱っている。よって、嘘という事ではない。

 

このように、レンタル写真を使用して、いかにも本当のような嘘っぱちのコメントをコピーライターが考え、掲載しています。

保険会社を除いて、これらを作ったのは一体誰なのか?どんな気持ちで作っているのか?あまりにもお客さんをバカにしている。本当に腹がたつ。いずれも中小企業のホームページに多いですね。大企業は社会的責任と知名度があるので、こんなバレるような下手な嘘はつきません。

だって、嘘ですよ!嘘!お客さんに嘘をついて、自社の商品やサービスを良さそうに見せて、騙して金を儲けようとしている事ですよね。これらを詐欺と呼ばないのですかね?

それとも、なにかい?アジアのIT会社の社長が自社の業務システムを導入を検討しており、マンションの管理組合の理事をやっていて、顔がダンディだから、レンタル写真のモデルもやってたら、それが保険会社のイメージ写真にも使用されたとでもいうのか???

「不当景品類及び不当表示防止法」という法律があり、うそや大げさな表現から消費者を守るためのもので、これに違反しているのではないでしょうかね。バレなきゃいいやと思っているのでしょうか?

デザインが綺麗だから、信頼感がある。それはその通りですが、逆にキチンとしたデザインだから騙しやすい。これでは何を信じて良いのかわからない。嘘の見破り方もなかなか難しい。(ただし今回の場合はモデルがスタジオで撮っている写真だと、すぐ見てわかりますが)

だから、作り手の良心に委ねるしかないのです。こんな嘘つきのデザイン会社や広告代理店は今でもたくさんいます。そして、制作会社も嘘つきですが、これにOKを出しているクライアントも嘘つきです。こういう商売をしている経営者はいずれ消えていきます。

どうか中小企業の経営者にお願いしたい。こんな嘘なデザインや広告提案されても、OKを出さないでいただきたいと切に願う次第です。

デザイン経営
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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