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大塚家具の新しいロゴマーク

大塚家具のお家騒動に関してはコメントを控えますが、このように企業のイメージが著しく悪くなった場合に行われるのが、ロゴマークの刷新です。
過去には日本航空が御巣鷹山での事故後に鶴のマークを変えました。あの新しいマークは全然良くなかった。雪印も、食中毒事件で社長がヒンシュクを買い、ブランドをメグミルクに変え、トレードカラーの青を赤にしました。

今回の大塚家具の新しいマークのデザインはなかなか良いと思いました。
インテリアの「おしゃれで洗練された」という感じがします。
別段斬新なデザインではありませんが、今までの太い男性的なイメージから細いラインで構成された女性的なイメージです。まるで父の代から娘の代への様変わりを象徴するかのようです。(おそらくこれは意識していると思われます)
しかし、ちゃんとセオリーを守っているなと関心した部分が、全く別物にするのではなく、今までのイメージであるiの文字の頭を赤くし、ボディを黒くし、色のイメージは変えずに、これまでの企業イメージを感じさせる部分を残しているという事です。
ootukakagu
大塚久美子社長は「今までの歴史を大事にしながら、未来を作っていこうという姿勢を読み取ってほしい」とコメントを出している。この気持ちはデザインを見て伝わってきます。

中古家具の買い取りとその販売という新しいサービスもスタートさせ、テレビCMも久美子社長と同じ髪型をした女の子を主人公に、どことなく父に似ているお父さんもでてきて「父がすいません」という台詞を言わせて、お家騒動を自虐ネタとしてさらりとこなしている。

社長が若いからできる事だと思いますが、時代に合わせ、お客様の気持ちに合わせた経営戦略ができる会社が伸びていく。今回の大塚家具のイメージ戦略はなかなかいい感じだなあと思いました。

デザイン経営
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熊谷淳一

熊谷淳一

株式会社ノイエ 代表取締役。デザインで経営を伸ばす経営コンサルタント・クリエイティブディレクター。デザインは第5の経営資源としてデザイン経営とマーケティングの研究にいそしむ。 お酒、書と陶芸が好き。 尊敬する人は岡本太郎。
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