展示グラフィックの独特な技術や
ノウハウをたくさん持っています。
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ミュージアムは教育と文化を司る施設であり、多くが地方自治体などの公立機関が運営しています。時代が大きく変化していく中で、今までのようなシステムの中で、どれだけ人々にアピールし、身近なコミュニティになり得るのか。新しい時代にふさわしいミュージアムを作っていこうという人たちが率先して声をあげて行かなくてはならないと痛切に感じています。研究者や自治体側の立場で考えられた展示や、ミュージアム運営を改めて利用者に受け入れられるような新しい思考とプランを作っていく必要があるようです。さらにはミュージアムを作る立場の、ディスプレイ会社やミュージアムコンサルタント会社、プランナー、デザイナーの一人一人も、今までのシステムを見直し、新しい物を生むにはどうすればよいのか、お互いに論じ合い、考えてゆくべき時だと思うのです。グラフィックデザインに関しても今までのような、解説パネルのデザインということではなく、下記の図のようにコミュニケーションデザインに関わるすべてのビジュアルに関してディレクションし、管理していくシステムが必要だと考えます。そのためには、様々なジャンルに渡り、専門知識とスキルを持ち合わせ、ビジュアルデザインをプロデュースする能力が求められてくるでしょう。そして何より、ミュージアムづくりに情熱を持っている人間がデザインすることが、一番大切なことなのかもしれません。

多岐にわたるグラフィックデザインの領域を、現状の制作の進行システムでは、様々なデザイナーに分散して発注しています。展示パネルは、展示のデザイナー、プロモーション類は、地元の印刷会社のデザイナー、検索装置は、映像会社のデザイナー、サインは設計会社のデザイナー、ミュージアムのマークは、CIのデザイナーと、これらのクリエイターはお互いに打ち合わせする事なしに、ひとつの施設に関してのビジュアルが発生してきます。このようなことではミュージアムのアイデンティティがぼやけてしまい、表面的なその場的なデザインの繰り返しになってしまいます。ひとりのアートディレクターがビジュアルを管理する必要性を、ミュージアムマネジメント学会理事の諸岡博熊氏も「ミュージアムに専属のアートディレクターを持つ必要がある(企業博物館 東京堂出版)」と提唱しています。ノイエデザインは、展示デザイン、プロモーションデザイン、ビジュアルアイデンティティデザイン、サインデザイン、インタラクティブデザイン、の5つのドメインをもち、各分野で、多くの経験を積んできました。それぞれが独立したプロジェクトはもちろん、有機的に関わり合い、ひとつの統一したイメージを作り、成功しているプロジェクトも数多くあります。この特性をミュージアムデザインに展開すれば、新しいミュージアムを生むための一助となると、信じています。そしてなにより、ミュージアムを作ることに情熱を持っています。ミュージアムマネジメント学会、日本展示学会、ミュージアム工学研究所主催のミュージアムデザインセッションなどの研究会などに参加し、研鑽を積んでおります。まだまだ学ばなければいけないことはたくさんあると痛感し、己の未熟さに唇をかむこともしばしばですが、同じ志を持った方々と、人や社会のために活用してもらえるミュージアムを作ることを使命としたいと思っております。