サインが単なる[文字板]になっていないか
現状のサインは、本体にはお金をたくさんかけている割に表示面のデザインが良いものは少ない気がします。もちろん本体が造形的に美しく、かっこいいものに越したことはないのですが、サインデザインの場合、わかりやすさという機能の面の方が重要です。また、建築デザインはかっこいいのだが必要な場所にサインが付いていないために施設の職員の手書きで「トイレはこちらです→」などという貼り紙が貼られているさえない空間を見かけることがよくあります。
多くの場合、サインの重要性に気づいていない場合が多く見受けられ、十分な予算を見込んでいない場合が多く、そのため、建築会社や設計会社が片手間に作ってしまったり、看板やさんが文字を並べただけの「文字板」が多く作られているような気がします。(特に公共サインはひどいものが多いですね!)
サインは情報をどのように編集し、表現するべきなのかを、十分に考えてプランニングしなければならないと考えます。サインデザインはインターフェイスデザインであり、人々と対象物をとりもつ情報のデザインです。情報とは機能だけでなく、「感情」に訴えかける何か、快適性を感じさせるものだとか新鮮な感覚があるかとか、そういうものも含めて情報だと思います。そのような視覚に関わる「情報のデザイン」は弊社のようなグラフィックデザイン会社のノウハウを最大限に生かすことができる分野であり、得意とするところです。
施設の巨大化、高齢化、交通機関の発達による都市間の距離が狭くなり、外部の人が往来する場面が多くなってきている現代では、サインの重要性や価値に関して改めて考えなおす必要があるのではないでしょうか。